イムデベ!

個人的偏見と傾向による映画・音楽・本紹介&レポ

グッド・オーメンズ2を今すぐ観るべき10の理由(布教)


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2019年のハルマゲドン未遂事件時(GoodOmens)、神(ニール・ゲイマン)は言った。

 

「続編なんて無いよ。私とテリー・プラチェットが書いたグッド・オーメンズは1冊だけだ。私たち二人の本だ。(テリー・プラチェットはもういないので)続編は無い」

 

そしてパンデミックでロックダウンが起きると天使は菓子を焼き、悪魔はフラットで再び天使に会えるまで眠りにつき(Good Omens : Lock Down)、


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神は思い出したように言った。

 

「テリーと一緒に同じホテルの部屋で泊まることになったことっがあって、その時に二人でグッド・オーメンズの続編があるならこうなるってアイデアを出し合ったんだ。結局、本を出すことはできなかったんだけど、続編を作れたらいいな」

 

その間にも天使と悪魔の中の人は、自分たちの役でロックダウン中のどたばたコメディシリーズ(Staged)をやり、家族ぐるみでいちゃこらしまくり、気づけばしれっと神曰く、

 

「グッド・オーメンズ2撮り始めました」

 

冷やし中華じゃねえんだよ!

モア赤毛クロウリーとモアぽちゃのアジラフェルが帰ってきたー!!

続編!続編!!

 

「え?テリーと書いた続編はこれじゃないよ」

 

はい?

 

「テリーと書いた続編をやるには繋ぎが必要だから、これは繋ぎの部分」

 

はいい?↑

 

「テリーと書いた続編は3になるから。あ、3決まってないから、みんな視聴よろしく。開始後二週間の視聴で3決まるから。ぐるぐる回してヨロ!

 

神ーーーーーー!!!??????

 

というわけでグッド・オーメンズ2を今すぐ観てほしい。

みんな今すぐ、今すぐ観て欲しい!

3が無いと、我々は「帝国の逆襲」観たあとで「ジェダイの帰還」が与えられない民になってしまう。

愛してる!と叫んだレイアに、知ってたよと答えたハン・ソロがカーボンフリーズされたあとのその後がない状態なんて耐えられないっしょ。無理っしょ。

 

そういうことです。

 

「3実写化されなかったら本にするわ」と神は言い出しました。

 

まさにファンの命は神の手にぎゅむっと握られている状態。

グッド・オーメンズをぐるぐる回しながら布教する。

あれだよ、ハムスターがカラカラ回しながら「グッド・オーメンズ2を観て!」って書いた旗ふってるの想像してみて。

かわいいっしょ。

だからグッド・オーメンズ2観て!

 

って言われてもねえ、1も観てないし、という方には

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↑こっちで1布教してるから観て。ほんと観て。

アメリカドラマと違って6話しかないから、1日で観終わるから!

 

前置き長くなったけど、以下、グッド・オーメンズ2を今すぐ観るべき10の理由!

(ちょっとのネタバレもやだって人は今すぐAmazonプライムでグッド・オーメンズ2観て。ほんと観て。)

 

1.ゲイマンワールドの真に自由なラブ・アクチュアリー

ありとあらゆる線引きを超えた愛の駆け引きが天使と悪魔の周囲でめくるめく展開を見せるシーズン2。

性別・人種・天国・地獄、いちいち線引きしない/させない。

誰が誰とどんなふうに愛し合ってもそれは自由だという、当たり前のことなのに、なぜだか当たり前でないことが、ゲイマンワールドでは本当に真の意味で当たり前で最高に居心地がいい。

 

2.でも天使と悪魔だけ安全運転、バックオーライ(え?)

少女漫画でもここまで丁寧に描かないぞ!ってくらい、天使と悪魔の愛だけは遅々として進まず、っていうか、クロウリー、おまえもか!おまえも全然か!

というわけでベントレーは速いが、天使と悪魔はノロノロ運転。

じっくり6話分、じれじれじれじれしまくるぞ!

 

3.シーズン1の神回、エピソード3の冒頭部分が盛大に大展開!

すなわち、天使と悪魔の6000年分のおもひで記録が、前回30分にわたってやらかした部分が、6話にわたって出るわ、出るわ。

みんな大好き、ナチスと爆弾と恋心の続きも観られちゃう。

WW2時代のクロウリー最高!

他にも19世紀の天使と悪魔の続きとか、

新たにヨブのエピソードまで入って、

ゲイマン先生、これが作者自らのファンフィクション天地創造ってやつですね!

 

4.そう、天地創造までやる。悪魔が。天使のときに。

クロウリーの天使時代なんて、そんなものファンフィクションでしか観られないと思ってましたよ!

めっちゃ、可愛い。

天使時代のクロウリー、ほんと可愛い。

私だったらアクリルケースに入れて飾っとくね。ほんと可愛い。

きゅるんとしてるの。ほっぺとか、どうやったらあんなスレンダーボディーに小さなお顔で、あんなきゅるんほっぺにできるのかわかんないけど、何あれ、あたしの錯覚?幻覚?テナント・イリュージョン?

あまりに可愛くてつい通りがかったアジラフェルも声をかけちゃったりするんだけど、宇宙作るのにクロウリー忙しくて名前名乗るのも忘れちゃって、

「光あれ!」

そ、それ、あんた言っちゃっていいんだっけ・・・いいのかな、まあいいか。

シーズン1ではグッドオーメンズを作るなかれと宗教団体がNETFLIXに抗議して、はい、私どもはグッドオーメンズを作りません(アマゾンプライムですから)って事件があったらしいけど、今回はアレか、原作がないから何やらかすかわからなかったのか。

ゲイマン先生、やりたい放題だぜ。

あ、二人の天使衣装が微妙に異なるのは(袖口)アイドルユニットだからですか。

天界のアイドルユニットだからですか!?

 

5.善と悪/愛と権力(支配)がテーマなのか、もしかして?

善と悪の間には広大なグレーゾーンが存在してるし、

愛するがゆえの支配はもはや愛から変質して別のものになってるんだよね

なんてことも考えさせられつつ

 

6.謝罪から舞踏会までダンスダンスダンス!

よくわからないけどそういうことです(楽しめます)

 

7.フービアンネタがめちゃくちゃ多い

ゲイマン先生のファンフィクションだからシーズン1よりさらに度を越したドクター・フーネタが満載!

 

8.ジョン・ハムが裸・ラ・ランド

ゲイマン先生のファンフィクションだからやりたい放題

 

9.ベントレー・ライフと書いて車上生活と読む

1にも増してスタイリッシュな赤毛でキメキメスタイルでロンドンを闊歩するクロウリーがその実はホームレスの車上暮らし。だって地獄クビになって無職だもの。

なんでー!なんで、天使、おうちに入れてあげないのー!?

でも車はベントレーベントレーに観葉植物ぶっこんで、カッコよく登場してモデルウォークきめるテナントがさすがテナント。

 

10.徹頭徹尾スパダリ仕様

悪魔が。

傲慢ツンケンとトキメキトキメキを行ったり来たりする忙しない天使に、悪魔は常にスパダリ仕様。

来てと言われれば2分で駆けつけ、

困ってると言われなくても、声でわかると助け船、

人間の恋愛?俺に任せろ、土砂降りずぶ濡れで目があえばバブーン!

人間の出産?俺に任せろ、男の肋骨を抜いて投げればバブー!

認識のズレはありつつ、それでも天使を助けようと何でもやってくれる悪魔の心強さよ。

 

え、スパダリって3K(高身長・高学歴・高収入)がベースなの?

まあ、それで言うと高身長・高年齢(6000歳オーバー)・高経歴(天使から悪魔に転職済)だわ…3Kには違いねえわ…

 

10.悪魔が頑張って悪事を働くさまがいじましい

書店で留守番中のクロウリーがやたらに本を積み重ねたのを抱えて、あっちいったりこっちいったり、最後には放り投げるというのを繰り返すので何でだろうと思ってたんだけど、

あれ、もしかして悪事?

悪魔として悪事に励んでる??

ちっぽけすぎて泣けてくる。

絶対うっかり積んでる善行の方が多い悪魔の頑張り、天使に気付いて欲しい。

 

そんな感じで天使と悪魔のじれじれもだもだ6000年続くラブストーリーの第2シーズン、

言っておくけど、ティーンエイジャーの恋愛より遅々として進まずだからね。

伊達に6000年拗らせてないからね。

うっかりしたら恋愛って何だかわかってない可能性がハイアーザンエベレスト。

生殖に関しては完全にわかっていない、それアウト。

続きが観たい!

観たいじゃないですか!

イウォークが、じゃなかったそれはジェダイの帰還。

 

天使と悪魔のハピエンロミジュリプリーズ!!

 

12日までにAmazonプライムに、観たいよ!という気持ちをぶつけてもらいたい。

そのためには観ていただきたい。

いいから観て。絶対楽しいから観て。絶対嵌るから観て。

難しいこと考えずに観てーーーーー!

 

以上です。あー楽しかった。

今月はグッドオーメンズ2、リピってれば外出ないで済むわ(猛暑だしね!)

2022年総括

覚えている限りで2022年に観た映画・ドラマ,読んだ本・聴いた音楽等を総括してみました(漫画は多すぎるのでおすすめしたいブツのみ).
自分用のメモみたいなものなので,非常に身勝手で率直な感想や評価をつけています.
それでもいいよーという心が太平洋な方向けの記事です.

1位「喜べ、幸いなる魂よ」佐藤亜紀

喜べ、幸いなる魂よ (角川書店単行本)  

ぶっ飛んだ。あまりのことに即読み返した。

世界とは何か、ひとの魂とは何か、といった命題を、舞台である18世紀の時代背景の上にぶん投げるスタイルのヤネケと巻き込まれ型のヤンが、子供時代というエデンの追放から、ヤネケによる女性だけのエデン再構築を経て、時を重ねていく。

美しくもあり、面白くもあり、あちこちに隠された深読みさせる部分もあり、読書好きな人には絶対勧めたい。

ところで、どうしてこの小説が騒ぎになっていないのか不思議でしかたない。賞のひとつやふたつ取っても当然だよ、これは。

読むときにはぜひとも帯に書いてあることは読まずに剥ぎ取り(おおむね帯に書かれているのは碌なことではないうえ、帯のせいで表紙の絵の重要な部分が隠れている)、貪るようにページをめくることをお勧めします。

続けて何度も何度も読み返す幸福感を得る小説に久々に出会った。

#賞取りましたね!!

 

2位「Xという患者 龍之介幻想」デヴィッド・ピース

Xと云う患者 龍之介幻想

芥川龍之介の生涯を本人と周囲の人々、芥川の物語の登場人物などに分解して再構築するという離れ業が見事。

読んでいて迷路を辿りながら、時には小さな覗き窓から芥川の生活を見たり、歪んだ鏡に映し出された芥川の心情を見たりしているような気持ちになった。

いくつものフィルター(著者の概念や翻訳のまた翻訳…)を通すことで却って芥川像がくっきりと浮かび上がるときもあり、実に不思議な感覚。

 

3位「フランキスシュタイン : ある愛の物語」ジャネット・ウィンターソン

フランキスシュタイン : ある愛の物語

フランケンシュタインとドラキュラという古典名作が生まれた有名な夜をスタートに、当時と現代の二つの世界で同じような物語が愛と魂と体の3軸で展開する。

表紙を見て、え?これ本当にジャネット・ウィンターソン??と面食らったが、中身はさすがのウィンターソン。

優れたストーリーテラーとして読者の興味を最後まで引き付けつつ、静かでいて過激な問いを繰り出してくる。

脳のアップロードによる不死の世界はグレッグ・イーガンらが既に書いているので目新しさはないが、そこにセックスボットをぶち込んでくるとは…面白すぎる。

 

いつもは3位までだけど、今年は5位まで。

4位「異常 アノマリー」エルヴェル・テリエ

異常【アノマリー】

純文学xサスペンスxSF。

信頼できる賞として個人的2位のゴンクール賞受賞作品(信頼1位は高校生が選ぶゴンクール賞)。

まずは余計なことが書いてある帯とカバーを外してから読むことをオススメしたい。

中身何も知らないで読むのが吉。

最近はネタバレしてない小説は読めない人が多いと聞いたが、そういう人には全く合わない小説だと思う。

1/3読んでも何の物語かさっぱりわからない五里霧中の読書体験を楽しめる人向け。

ほんのひとつのアノマリ(異常値)が世界を変える、思考実験として読んでも面白い。 内表紙の方がデザインが良い。

 

5位「金の仔牛」佐藤亜紀

金の仔牛

佐藤亜紀の著書なのに、元の出版時に気付かず、遅れて読了。あともうひとつ、「吸血鬼」も読み損ねていることに気づいたので慌てて購入した。なんてこった。

18世紀の世界初のバブルに湧くフランスを舞台に不穏な取引の網をかいくぐる頭脳戦を背後に隠した異色のボーイミーツガールもの。

邪悪な者たちのありとあらゆる妨害を切り抜けつつ、真の宝物を手に入れるストーリー展開がクラシカルな寓話を彷彿とさせて、子供の頃の読書体験を思い出しつつ、ワクワク楽しい気持ちで読んだ。ニコルが最高。

 

以下、読んだ順。お勧めの本は画像付き。

「クイーンズギャンビット」ウォルター・ディヴィス

クイーンズ・ギャンビット (新潮文庫)

孤児の少女がチェスの世界で天賦の才を発揮して成長していくストーリー。

明確で読みやすい展開と面白さ。

驚いたのは著者が男性であるにも関わらず、かつこの小説が発表された80年代という時代にも関わらず、女性であることで被る不平等とそれに対する怒りを細やかに描き出していること(日本ではいずれも未だに不平等の存在を認められてすらいないが)。

男たちからのけ者にされ、軽くあしらわれ、全てに女性という冠詞を付けられても、くじけず立ち向かっていく主人公が頼もしく、喝采を送りたくなった。

 

アインシュタイン 時をかけるねずみの大冒険」トーベン・クールマン

アインシュタイン: 時をかけるネズミの大冒険

表紙だけ見るとアインシュタインの伝記絵本に思えるかもしれないけど、とんでもなく頭の切れるネズミの大冒険物。

大人が読んでも面白いし、ハラハラドキドキする。ネズミが可愛い。

 

「ウッツ男爵 ある蒐集家の物語」ブルース・チャトウィン

ウッツ男爵: ある蒐集家の物語 (白水uブックス―海外小説永遠の本棚)

大好きな「ソングライン」の著者の小説(チャトウィンの小説って他にない気がするんだけど)ということで、「ソングライン」を読んだ時に読みたかったもの。

しかし当時は邦訳されておらず、やむなく原著を買ったが非常に読みづらく断念した。

薄いからいけると思ったんだけどなー、本当に読みにくかった。

ところがいつの間にか邦訳が出ていて助かった次第。

しかも池内紀氏!英文翻訳は珍しい(と思う)が、池内氏らしいリズムのよい翻訳と、品の良いクラシカルな物語で読んでいて心地よかった。

マイセン収集家という殻が内側に隠しているものを薄っすら見せる構成が素晴らしい。とは思うものの、この手の行間を読む類の小説ってどんどん無くなっていくのだろうなとも思う。

 

「自律神経を整える ゆっくり健康法」小林弘幸

いわゆる実用書で、文字通り仕事中に実用必須なので常に机の上に置いてあって、自律神経が乱れそうになったら読むようにしていますが、上司がクズだと乱れるものは乱れますなあ。

 

「輪廻の蛇」ロバート・A ・ハインライン

短編集。6篇とはいえ、最初の1篇がほぼ半分を占める。

SFの大家による昔の作品を今、初めて読むとだいたいのネタが使い古されてしまっていて、冒頭から最後が推察されてしまうという問題がある。

最初にハインラインが執筆したときは、おお!ってみんな熱狂したと思うので、その熱狂が味わえないというか、既にしゃぶりつくされたあと読むとちょっとがっかりなことになる。 とはいえ、「輪廻の蛇」と「歪んだ家」は今読んでも面白い。

 

「元彼の遺言状」荒川帆立

同タイトルのドラマが面白かったので調べたら原作が全然違うというので興味を持って読書。

著者が実際に弁護士ということもあって、現代のキャリア女性が直面する憤懣やるかたない状況描写がリアルだった。

多少、漫画チックなところはありつつも全体としてはストーリーも登場人物のキャラクターもしっかりしていて楽しめた。 確かにドラマは全然違うけど、ドラマの方は、原作の登場人物の性格を上手いこと継承したなあと感心。

 

「脳は世界をどう見ているのか:知能の謎を解く「1000の脳」理論」ジェフ・ホーキンス

脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

「考える脳 考えるコンピューター」のジェフ・ホーキンスが約15年の研究・実践を経て出版した新たな大脳新皮質に関するアイデアとその応用について述べた本。

第2部までは非常に素晴らしい(特に座標系のアイデアと、階層概念の撤回)

だがしかし、第3部からは何故か非常に偏った主張が続き、本著で主張している脳ともほぼ関係ない記述が続く。第3部は読まなくて(読まない方が?)いいかと。

 

「消えた子供 トールオークスの秘密」クリス・ウィタカー

展開が非常にありきたりのミステリー。

詰まらなすぎて最後まで読むのに苦労した。

登場人物の描写がいずれも浅く、出てくる人物全員が同じレベルで頭が悪いため苛々する。率直に申し上げて時間を無駄にしたというのが感想。

 

「ブックショップ」ペネロピ・フィッツジェラルド

登場人物は全員不愉快極まりなく、主人公すら不愉快な性格であるということ以外の人間性を持たない。

全部読み終わって、作者は機嫌が悪かったのか?と首を捻る以外になすすべなし。なんだこれは。

そもそも主人公が、さして読書好きに思えないというところが致命的。

2022年の最不快読書体験賞。

 

だいたい1月1冊くらいのペースで小説多めに読むようにというのを自分で決めているので、守れてていい感じかなと思っています。

年齢を重ねるごとにどうもノンフィクションだとか解説本だとかが多めになってくることに気付いたので、無理にでも新しい小説を読んで脳を活性化したい。

 

映画(劇場・配信・DVD)

面白かったブツには予告編貼り付けてますけど、基本的に日本の予告編はネタバレが多いのでお気をつけください。

 

1位「燃ゆる女の肖像」


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娘を結婚させるために肖像画を描かせたい親が、画家に絶対に顔を見せようとしない娘に業を煮やし、当時としては珍しい女性の画家を呼んだことから始まる運命の恋。

映像の美しさもさることながら、絶妙に張り詰めた空気感、許されない恋に落ちたふたりのやりとりが胸に沁みる。細部まで理想の映画と言ってもいい。

 

2位「プロミシングヤングウーマン」


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重い衝撃を食らった。予告編で「復讐エンターテイメント」なんてふざけたコピーを入れたやつはこの映画を見ていないか、理解できなかったかのどちらかだ。

この世界で私たち女性がどういう扱いを受けているかこれほど明確に描いた作品は無いのではないか。

主人公ひとりの話ではない、これは女性誰もが色々な形で体験してきた話だ。

#非常に重いので注意。私はしばらく立ち直れなかった。

 

3位「HELLDOGS」


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3年ぶりに映画館で観た&今年唯一映画館で観た映画なのでちょっとおまけもつけて3位。

過去の事件で警官からドロップアウトして復讐の鬼と化した男が再び警察組織に見込まれてやくざの世界に潜入捜査官として潜り込むという、ありとあらゆる意味で

ツッコミどころ満載

の物語なんだけど、雰囲気重視で見れば、まあそれはそれで・・・みたいな感じで観るのが吉。

たぶん、原田監督が描きたかったのは「岡田准一ってこういうエロスなんだよ!」であり、そこは十分に伝わった。

あと、狂気の潜入捜査官x狂犬ヤクザのラブストーリーなんだと思うんだけど、そこもなんとか、ぎりで伝わった。

でもそれより北村一輝のバタフライ一丁のランニングの方が強烈だし、

ヤクザカラオケのオペラシーンが異常に長いし、

MIYABIの演じるキャラは漫画キャラすぎてちょっと笑った。

まとめると、岡田准一のエロスが拝めるのは珍しいのでそういう意味でよい映画だと思います。3位です。

 

以下、観た順番。オススメのはトレイラー付。

 

「告白」

復讐のために(どうでもいいけど私復讐の映画見過ぎなのか世の中に復讐の映画が多いのか)感情を削ぎ落とした主人公が一瞬戻ってきた人としての良心に膝をつくものの、それを凌駕する憎しみに、良心を自ら笑い飛ばすシーンが圧巻。

無茶苦茶重いし観たあとの気分が最悪な映画なのでおすすめはしない。

 

ピーターラビット2」


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いかにしてドーナル・グリーソンをボコるかに特化した名作。

うさぎは可愛い。

デイジーねずみも続投。

 

モンスター上司

上司ぶっ殺したいと思ったときに観ることをお勧めしたい。

ジェニファー・アニストンの怪演にブルった。

 

「テッド・バンディ」

ザック・エフロンはこの映画で何を見せたかったんだろう・・・

テッド・バンディのシリアルキラーに至る動機も狂気もなく、え?冤罪?とすら思わせてしまう構成の拙さ。

魅力的な部分を上手く演じたのは確かだけど、肝心のシリアルキラー部分を演じきれてなかった。

リリー・コリンズは可愛すぎてびびったインヴィジブル・タッチ。

 

「ガンズアキンボ」


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ラドクリフは作品選びが上手い!

B級ならではのスピードとノリ重視、映像と音楽が最高にきまってる。

 

「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」


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幼いときに迷子になって遠い異国で養子となって暮らしていた青年が自分の実の親を探しあてる実話もの。

ニコール・キッドマンデヴィッド・ウェナムが養母と養父を演じ、主人公の青年を演じたのはスラムドッグ・ミリオネアの主演の子。

感動的で優しい仕上がりとなっているので安心してお召し上がりいただけます。

 

「イミテーションゲーム」


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こっち界隈(ギーク系)では伝説の天才数学者にして暗号解読者でありAIの父であるアラン・チューリングの生涯を描いた良作。

英国のゲイに対する長く続いた迫害政策はチューリングのような天才をも失うことになったわけで、本当に酷い話としか言いようがない。

チューリングがいなければ今のIT社会はもっと遅かったかもしれないし、

チューリングがもし生きていればもっと違う何かが生まれていたかもしれない。

 

「僕の巡査」


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ちょっと待って、誰、この夢映画作ったひと!?

アカデミー賞あげてちょうだい!

ルパート”アナザー・カントリー”エヴェレットとライナス”司祭”ローチが恋人同士って一度は夢見るシチュエーションじゃん!サンクスアロット!!

ライナスの若い頃を演じたハリー・スタイルズも良かったが、私的にはルパートの若い頃を演じたデヴィッド・ドーソンの色香が最高だった。

他の作品も観たいんだけど、基本的に舞台俳優さんなんですね。

 

「劇場版 呪術廻戦0」

原作も良かったけど、映像も良かった。

ぶっちゃけちゃうと本編より面白いんだよね。

 

恋するシェフの最強レシピ(再見)

何度見てもいい。

なんか明るい映画見たいなーってひとにお勧めのラブコメ

 

ロードオブザリング 1、2、3」(再見)

何度見てもいい。

なんかぶっこわしたいなーってひとにおすすめのイケメンコレクションファンタジー

・・・いやだって、サー・イアンが言ったんだもん!

LotRの宣伝で世界中回るの最高、イケメンたちと一緒にいられるもんって!

 

ドラマ

日本モノと洋モノ、別にします。

 

日本モノ。

少なすぎて順位なし。

 

「キントリ スペシャル版」

小日向さんがカッコ良すぎて好き。

またレギュラー番組として復活してほしいけど出てる人たちが忙しそうだから無理なのかなあ。

 

「特装9」

新キャラの名前も忘れた男が中の人そのまんまのウザキャラでうざすぎて途中リタイア。

次のシーズンでは出ないことを心から祈る!

村瀬さん、カンバック!!

 

「元彼の遺言状」

大泉と綾瀬のタッグ+儚げ斗真がすごい良かった。

原作と違っててもいいじゃん。コレ。

大泉と綾瀬のコンビとしてシリーズ化してほしい。

 

「インヴィジブル」

ちょっとこっぱずかしい中二設定が回を追うごとに耐え難くなったので途中リタイア。

 

霊媒探偵」

瀬戸くんが出てるところまでは良かった(最初の5話)が、その後は霊媒でもなんでもないただの色仕掛けで落とす女の話になって、面白くもなんともなくなったから途中リタイア。

何を見せられてるんだと思ったね。悪質極まりないミソジニー感あふれる展開。

 

岸辺露伴は動かない」シーズン3

1、2と比べると怖さはそれほどでもなかったけど、ジョジョ世界は健在。

露伴先生、毎回最高のお召し物で登場されるので目の保養。

次は映画ですか。楽しみにしております。

 

洋モノ。

80日間世界一周がダントツ1位。

超おすすめ。機会がなくても無理やりにでも観てほしい。

ときめききゅんきゅんものがお好きなら「ハートストッパー」

 

「BULLS」シーズン1

裁判コンサルタントとしてデータを駆使しまくり、エキスパート揃えまくりで裁判の行方を左右するブルズ率いるチームが活躍する話。

面白い設定だと思うんだけどなぜかきもちがのらずに途中リタイア。

 

「プロディガルサン」シーズン1

シリアルキラーのパパ(マイケル・シーン)が可愛すぎて大変。

主人公の”放蕩息子”も英国ハンサムだが変顔がうますぎて非常に良い。

ストーリーも面白いし、年取っていい感じに侘び寂びが出たルー・ダイアモンド・フィリップス演じる苦労性刑事が不憫でとてもよい。

 

「リゾーリ&アイルズ」全シーズン

既に飛び飛びで最終話まで見たことあったんだけど、改めてアマゾンプライムでシーズン1から通して観ると、これがまたいい。

リゾーリとアイルズ、ふたりともかっこいいし、素敵だし、惚れる。

 

ドクターフーシリーズ4(再見)

ドナちゃん大好きだけど・・・やっぱこの最終回はドナちゃんに酷すぎる。

製作陣を往復ビンタしたい。

 

「ラグジュアリーシドニーシーズン2、3

ドキュメンタリーのかけらもないような内容だけど、それはそれでまあ面白いです。

普段見られないラグジュアリー物件とシドニーの最高の景色が眺められる良番組。

 

「The Boys」シーズン3

シーズン1の数話しか観てないくせにジェンセンのためにシーズン3から見始めるという暴挙。

でも全然大丈夫だった!

ジェンセンが可愛い。とにかく可愛い。というクリプキの暑苦しい愛情がぎゅうぎゅうに詰まっているのでジェンファンにお勧め。

 

SHERLOCK全シーズン+SP+劇場版

めちゃくちゃ良かった。

今更言うなって思われるかもしれませんけど、本当に良かった!!

暴力的なワトソンだってもっと早く教えてよ。超好物(もぐもぐ)

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「力の指輪」シーズン1−1

1話目だけで力尽きた。

ピーター・ジャクソンの世界は確かに顔のアップが多いもののどれも感情表現を見せるシーンであり、全体的には世界の広がりが素晴らしく、壮大だった。

残念ながらPJを外して(なんでそんなことした?)作ったこのシリーズ、最初の1話目、PJぽいカットを多用しながらも世界が狭く感じられるうえに、単調な顔のアップが続き、退屈が興味を上回った。

 

「オフィス」シリーズ1

妹が英国留学時にハマっていて観てみろ、すげえぞと言われていたので観た。

すげえ下品で驚いた。

 

サンドマン

不思議世界で非常に良かった。

1シリーズだけだと多分まだこのサンドマンワールドの端っこくらいしか齧ってないと思うので、次シリーズを楽しみに待つ。


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「HEARTSTOPPER」


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どきどききゅんきゅん英国BL。

大変誠実かつ丁寧に作られており、続きもあるらしいので非常に楽しみ。

 

80日間世界一周


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どきどきハラハラどじっこ英国人の旅。

フィリアス・フォッグ(デヴィッド・テナント)が破壊的に可愛い上に、ストーリー展開もハラハラしすぎて息切れするくらいだったので、次のシーズンも楽しみ。

 

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「彼女のかけら」

なんか暗かった。

暗澹たる気持ちになる。

 

「アレックスライダー」シーズン2

前回よりもアレックスのファイトシーンが減ったのが残念ながらも、まさかのトビー・スティーヴンス降臨!

これぞ英国!英国万歳!

トビー、美貌を保ってるじゃーん。可愛いぞ!

話もよくできていて非常に楽しいです。アレックスかっこいい。


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「INSIDEMAN」

暗澹たる気持ちに(その2)。

 

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CD/DL

基本CD買い。CD出してない場合と1曲しか欲しい曲が無い場合のみiMusicで1曲買い。

順位無し。

 

"EVERGREEN" / Type Two Error

The Cooper Temple Clauseのベンとキエランが組んで始めたバンド。

だいぶ前に結成はしたものの、ようやく本格始動。

アンニュイで薄暗い感じがたまらなくいい。ベンの高音も相変わらず美しい。

クーパー解散後のベンを執拗に探しまくり、えー、大学入学?フットボールのコーチ?ちょっと意味がわからない!!となっていた私としては、ベンのミュージシャンとしての再始動は嬉しい限り。アルバム出るそうです!!

ベンの夢は「日本にツアーで行くこと」”だけ”らしいので是非とも実現させたい。


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"Man-Made Sunshine" EP  /  Man-Made Sunshine

Nothing but Thievesのフロントマン、コナー・メイソンのソロプロジェクト。

ロック好きの私的には少々ポップすぎるけど癒し系として聴いている。

 

"Wired and WIndburned" / Jesus Jones

ジザジョLOVE!

基本アンチ懐メロ派だけど、ジザジョはいいのだ。

 

"Stress Majestic" / Too Much Future

話せば長いんですけど、Colours of Fireという割と人気の出たロック寄りのバンドがありまして、それがたったアルバム1枚で解散して、理由が音楽性の不一致っていうか、ぶっちゃけた話がレコード会社から押し付けられただけでこんな音楽やりたくないもんってことでボーカルのオーウェンが作ったバンドがGrammaticsですごいよかったんだけどこれが全然売れなくてもう無理ですすみませんお金なくなりました続けられませんって言って解散してどこにいっちゃったんかなーと思ってしつこく探していたらいつの間にか結成していたバンドがコレでアルバムがコレ。

すごく好きな音楽なんだけどなあ。独特だし声も聴けばすぐにオーウェンだ!ってわかるんだけど。なかなか売れないね・・・なんで。顔が可愛すぎるのかな。

全力で応援したい。


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"Kill Or Be Killed"

"ウィル・オブ・ザ・ピープル ジャパン・リミテッド・エディション[Blu-spec CD2+DVD]<完全生産限定盤>" / Muse

No Muse, No Lifeな私にとって待ちに待った新作アルバム!

ちうわけで先行発売シングルも単体買い。

"Kill Or Be Killed"は久々に号泣もの。最高。マットの久々の奇声が美しい。

でも歌い出しがいちばん泣ける。

グラミー賞にこの曲がノミネートされたんだけど、「メタル」に分類されていたのは謎すぎる。いつからMuseはメタルになったんだ。メタルじゃない。


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"You've Always Been Here" / Jaded Hearts Club

Museのマットをベースに擁したいちいちメンツが豪華すぎるカバーバンド。Blurのグラハム・コクソン、元ラスカルズのマイルズ・ケインなどのゴージャスメンバーでやるカバー曲がこれまためちゃめちゃゴージャス。

特に、"Reach Out - I'll Be There"は元気出る!マットがベース&バックボーカルって(笑

ちなみにアルバムはマットで始まりマットで〆るぞ!


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"サウンズ・グッド・フィールズ・グッド ~デラックス・エディション"
"5SOS5"

5 Seconds Of Summer

前者は昔のアルバム。品切れだったのがようやく手に入った。

後者は最新作アルバム。なんで最新作にバンド名つけるんだ。タイトル考えるの面倒だったのか。

とはいえ、サウンドはいつも通り美しく、80sを思わせる明るい軽さのあるメロディーで素晴らしい。

特に1曲目の「Complete Mess」は泣ける。


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"If You Wait"
"Truth Is a Beautiful Thing" / London Grammar

去年発見したLondon Grammer。

聴き込むの忘れてた。聴きます・・・たぶん、どっちかが最新アルバムな筈。

 

"SAWAYAMA (DELUXE EDITION) -来日記念盤-"

"Hold the Girl" / Rina Sawayama

デビューアルバムと最新アルバム。

2022年に新たに発掘したアーティストはRina Sawayamaだけだったんだけど、これが大当たり。

歌詞も素晴らしいし、歌声は感情を直接揺さぶる系。

LGBTQ+への応援メッセージも含め、歌詞がまっすぐで、新しい世代の子たちの力に満ちた音楽という感じがする。


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"ムーンエイジ・デイドリーム~月世界の白昼夢~ サウンドトラック" / David Bowie

買っておいたけど、映画の公開は3月(日本遅すぎる!!)なので聴かずにとってある。

 

"As Blue As Indigo" / Tigercub

新作アルバム。バンド構成も何も知らないんだけどすごい好き。これ、3枚目。

静かなようで存外早いリズムを刻む音楽とちょっとアンニュイな歌い方が大好物。

今回はなかでも"As Long As You're Next To Me"が歌詞も曲も美しくてどハマり。


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舞台・展覧会・ライブ

ようやっと今年、現場に行けた〜!!

すごく嬉しいけど、まだまだモッシュが起きるようなライブに行く度胸は無いなあ。

少しずつ、安全対策を取りつつ、足を伸ばしていきたいです。

 

「Guys」@青山スパイラルビル

岡田くんがV6ファンのために自分が撮ったメンバーの写真を展示してくれた隅から隅まで優しさの詰まった展覧会。

泣いた。

imudebe.hatenablog.com

 

「フォーエバー・プラッド」@有楽町よみうりホール

2020年に中止になった舞台のひとつ。

再々再演だっけ、今回が最後!と2020年に言っていたのが中止になったこともあって、今回、楽日のマチネに言ったら既に座長である川平さんが感極まっていて、こちらも胸がぎゅっとなった。

何度観ても楽しい舞台なので、川平さんが言うとおり、また奇跡の再演があることを祈ってます。

これの長野くん、末っ子感がすごい可愛いんだよね。V6では観られない貴重な末っ子感と、ソフィアの松岡くんのお兄ちゃん感にほっこりする。

あと、そうまさんが素敵すぎて恋に落ちる。

 

「バイ・バイ・バーディー」@KAAT

長野くんのコメディミュージカルということですごく楽しみにしていたんだけど、ものすごく残念な出来だった。

リハの時間が十分取れなかったのか、どうなのかわからんけど、長野くんをはじめ、みなさん歌のキーがはずれていて・・・つらい。

物語もバタバタしているだけで、うまくまとめられていなかった感じがする。

そこは脚本の問題なのかなあ。

元々のミュージカルはもっと楽しませてくれるものだと思うんだけど、今回のは女の子たちがきゃーきゃーうるさいだけになってしまった。

 

「Ken Miyake NEWWW Live Tour 2022」@東京ガーデンシアター、神奈川県民ホール

健くん初のソロライブ。

V6の不在を感じて泣いたファンは多いと思う。

そんなファンに寄り添ってくれたライブだった。健くん優しいな。

 

「建築家とアッシリア皇帝」@シアタートラム

岡本健一くんと成河さんの二人芝居。

二人の物凄い熱量に圧倒された。

あまりに凄かったせいか次の日おなか壊した。マジで。

 

「Trio」@よみうり大手町ホール

三宅くん他3名を中心とした朗読劇。

朗読劇ってこういうもんだっけ?くらい、台本を持っていることが不思議に感じるような普通の舞台だった。

製作者のひとりよがりな満足感がたっぷりの、がっかり舞台。

役者さんが勿体無い。

生で観たサヘル・ローズさんの美しさが際立っていて、そこだけは観に来てよかったなと思った。

 

2023年はそろそろコアラ国に戻りたい。

と思いながら本をたくさん読んで、映画もたくさん観て、舞台も行って・・・

あー、やっぱり、コアラ国か英国で舞台観たいよー!!

デヴィッド・テナント祭り〜インサイド・マン(2022)

Inside Man (TV Mini Series 2022) - IMDb

頭キレキレの死刑囚と記憶能力がギフテッドな死刑囚がタッグを組んで犯罪を解決するシリーズもの

 

にするのかな?

 

という感じのパイロット版ぽい作りでした。

全4回。

 

誰でも殺人を犯す可能性があると語る妻殺しの死刑囚の言葉を軸に、善良な牧師一家が破滅に巻き込まれていくさまを描くドラマで、毎回ハラハラきりきりさせられる。

ドキドキじゃなくてきりきり。胃が痛い系。

だってあまりにも被害者の女が性格悪すぎなんだもん。

こんな性格悪いやついる?

破滅的に根性が悪い。

発言、立ち居振る舞いすべてにぞっとするキャラクターで、いや、これはなんというか、被害者が巻き込み系。近くに寄ったらだめな案件。

 

観てて決して楽しくはないし、4回ずーっとイライラ&ハラハラするので、刺激が欲しいひとにはおすすめかもしれない。

死刑囚コンビはそれなりに面白いけど、シリーズ化するほどの魅力はないかな。

あと死刑囚コンビがアメリカにいて、事件が起きるのはイギリスってのも、なんかオンライン会議っぽさがあって少々げんなりする原因かも。

 

だがしかし、

テナ不憫度 ★★★★★

テナ出現度 ★★★★★

なので、テナントファンは観て損はない・・・たぶん。

あと、ブロードチャーチにおける名台詞「ブラッディツイター」と全く同じ抑揚で、「ファッキンヴィッカー」を連発するので、アレック味があった。

 

アレックあじ、じゃなくて、アレックみ。

みー!!

あらためてトレイラー観たら牧師姿かわいいからやっぱおすすめかもしらん。


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デヴィッド・テナント祭〜80日間世界一周(2022)

Around the World in 80 Days 🌍 Trailer 🌏 BBC - YouTube

ジュール・ヴェルヌの「80日間世界一周」を現代風にアレンジした(とはいえ舞台は原作そのまま1872年)ドラマ全8話。 


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主人公は英国貴族ボンボン、フィリアス”この20年間新聞より重いもの持ったことありません”フォッグ。

お人好しが金持ってるとこうなるという見本のような人物で一言で言えばカモネギ

 

でも見た目は最高。

 

だってデヴィッド・テナント(前髪ウェーブロングでヴィクトリアンスーツ)だぜ!やったー!80日間、たっぷり楽しめる〜!!

 

そして主人公の旅に同行する怪しいフランス人パスパルトゥーと、女性ジャーナリストのアビゲイル

三人ともそれぞれ悩みを抱えていて、

みんながそれぞれ有能なところがあって補い合うのねと思いきや、

全員ポンコツなところからのスタートで、

80日間の旅を通してめきめき成長しちゃうぞ!

 

おまけに、毎話、毎話、

 

・異常なまでのハラハラドキドキ展開

・英国安定のサービスショットもあるでよ

 

で視聴者七転八倒。こういうの大好き!!

 

見終わった後、いやー楽しかったと汗を拭う一種のスポーツ後の爽快感。

ゴージャスな衣装とセットも楽しめる。

あと音楽が

ハンス・ジマーだぞー!!

 

シリーズ2も既に決まっているということでたいへん楽しみですが、

一点、どうしても主張しておきたいことがある。

 

フィリアス・フォッグ君とアビゲイル父が学友って無理がないですか!?

↓フィリアス・フォッグ演じるテナント

Around The World In 80 Days: 7 Questions with David Tennant and Ibrahim  Koma | BT TV

アビゲイル父演じるワトキンス

Around the World in 80 Days I Full cast and character list for series |  Radio Times

中の人、9歳年上じゃん。そうだよね。

もっともアビゲイルちゃんのパパ上であればテナントでも(年齢的には)おかしくない筈なのと、19世紀末の英国の平均寿命が50代くらいだったことを考えると(お金持ちはもうちょい長いかも)、当時の見た目的にはワトキンスが正解、年齢的にはテナントが正解ってとこなんでしょうか。

いや、なんか学友って言われてそこが一番びっくりしたよね・・・

 

というわけで、

ドキハラ超楽しい度 ★★★★★

テナサービスショッ度 ★★★★★

 

テナントファンじゃない人にも普通にオススメ。

楽しいよー!

現代版SHERLOCKを2022年に初めて観た報告


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BBCが本気を出したらこれくらいの衝撃は当たり前。

 

だということを久々に思い知らされ・・・

 

嘘です。しょっちゅうBBCには食らってます。

 

これまで色々シャーロックものは観てきた訳ですが、

え?具体的に何を観たって?

 

オーストラリアの至宝リチャード・ロクスバーグによる史上初の金髪シャーロックだった「バスカヴィル家の犬」

(レアすぎて YouTubeにトレイラーが落ちていませんでした…なんてことだ。最高に凶悪で美しいホームズだったのに)

 

その続編なのに続編嫌いのロクスが逃げたせいでホームズだけ交替となった、ザ・英国★ルパート・エヴェレット様による史上最強アンニュイシャーロックとなった「淑女殺人事件」です。


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そうこの2本しか、観てない。

 

現代版SHERLOCKは、そんなシャーロック歴が脇道中の脇道の私にも優しい

 

新たなシャーロックとワトソン像

 

これまでのシャーロックといえば(2本しか知らない訳だが!)

傲慢、変わり者、KY

だったのが、そこに、

孤独、アセクシャル、高機能社会不適合

をプラス。

 

そしてワトソンくんといえば

ドジ、にぶい、女に弱い

だったのが、そこにまさかの、

強い、暴力的、無意識の支配者

 

シャーロックをコントロールできるワトソンって・・・

BBC天才かよ!!

受信料払う!!NHKなんか解約してあんたのところに金突っ込むよ!

 

 

以下、いつも(私の)期待を裏切らないBBCへの愛をこめた

ネタバレを含む私の個人的な感想です。

まだ観てない人いたらお友達になりま、じゃなかった、

観てから読んでください・・・先に観るのです。BBCは神なのです。

 

シリーズ1:「はじめておともだちができたよ!」

 

EP1:記念すべき初対面

ジョン・ワトソンの可愛い見た目に反した驚くべき暴力性に全視聴者とシャーロックが胸きゅん★

すごいな、現代版ワトソン。

まずはぶっ殺す。詳しい話はそれからだスタイル。

そんなワトソンにシャーロックは夕飯いっしょに食べたり超嬉しそう。

え、ぼくのことみんなクソ野郎って言うのに、きみはアメージングって言ってくれるの?うわあ嬉しい。キャッキャッ。

 

さすがBBC。1話目にしてもうきみを離さないよ感に溢れている。

 

EP2:同棲生活が順調すぎる

のっけからスーパーに新妻よろしく買い出しに行っているのかと思いきやブチ切れるワトソン。おれのカードが使えないだと!プンスコ!スーパーの!支払機の!くせにッ!

いやおまえカードの支払い大丈夫なのか、シャーロックのカード借りれば済むのか、というか、キレるのめっちゃ早…。

危険な同居人から武器を隠すシャーロック。ジョンを危険から遠ざけようという思いやりではない、武器からジョンを遠ざけようというリスクマネジメントだ。

そんなシャーロックにジョン・ワトソンの態度は”きみのさいふはぼくのもの~、ぼくのPCはぼくのものだッ!!”

こんなやつ、ともだちになるしかない(シャーロック的に)

しかも女に手が早い。そのくせ彼女を救うより犯人ぶっ殺す方が優先度高いというキレ芸の鋭さ。

ともだちになるしか!(シャーロック的に)

「こちら僕のともだちのジョン・ワトソン

「同僚です」

ともだちに!!

 

EP3:3話目にして夫婦認定される

家出して女の家にシケ込んだり、

夫婦喧嘩を大家さんに咎められたり、

小姑みたいな兄貴に我が家の嫁たるもの協力すべしみたいな態度取られたり、

これがBBC通常運行ー!!

一見、都合よくホームズにこきつかわれているワトソンくんが、自由にブログで活躍し始めてたり、捜査行くよーって言われて「きみが望むなら行ってもいいけど」とかイニシアチブ取ったり、挙句の果てにはお互いを守りあってお互いのためなら命捨ててもいいよって、最大級の愛の告白みたいなのをぶちかまして、これまだ3話でしょ、どうすんの、3話でこのスピード感って、シリーズ終わりまでもつの? 私もたない。無理、視聴者もたない、って1シリーズ3話しか無いんかー!!

 

怖い。

爆弾クリフハンガーよりも怖い、

BBCが放つ愛のクリフハンガーとモリアーティのパンツ。

 

モリアーティのパンツが気になりすぎて夜もぐっすり。

特殊なパンツって何ですか。私、ガンズ監督のクライングフリーマンで相当特殊なパンツを拝見済ですけど、あれとは違うんですよね。

英国製特殊なおパンツ…

 

シリーズ2:こいをしったし、ともだちがふえたよ

 

EP1:女王様登場、マゾの探偵と恋に落ちる

女王様と恋に落ちたっぽいけどよくわからないし、取り敢えずジョンがいてもいなくてもジョンと会話できるから日々満足(狂気)。

え?ジョンはバッキンガムパレスの灰皿欲しいの?OK、バッキンガムパレスでノーパンのぼくなら灰皿くらいちょろいもんだよ(狂気)。

え?ジョンがぼくを愛してるって?OK,いつもどおりキレて殴ってきたうえに体当たりかましてきただけかと思ってたよ(狂気)。

シャーロックのせいでどんなに周りが頑張っても、徹頭徹尾、狂気のパピーラブ

 

EP2:ふたりではじめての小旅行!グレッグも来てくれた(ワーイ)

ニコチン切れのシャーロックにジョン・ワトソン軍人プレイを見せてくれる。

シャーロック、新しい扉が開いたぞ。

うっかり友達なんていないと言ったシャーロックにキレたワトソンからまさかの放置プレイ

シャーロック、また新しい扉が開いたぞ!

放置プレイに大喜びでまとわりつくマゾ探偵、

ついでにもっとキレるジョンが見たくて薬盛って脅かしてみたぞ。

 

ジョン、もっと殴った方がいいよ、こいつ…。

 

EP3:時は満ちた!告白シーンは今!

BBCはいかれてる。

なんという長く、じっとりとした、焦らしプレイの告白。そして、

これやれば必ず相手の気持ちをゲットできると言われている伝説の

 

死んだふり

 

ジョン、だからもっと殴っておけって…

 

シリーズ3:あいをしったよ

 

EP1:兄貴がハムスターのように回転車をまわしている

マイクロフトは2年間ワトソンを見張ってきて、一番いいとき、すなわちシャーロックがジョンをあきらめざるを得ない状況のときにシャーロックをロンドンに連れ帰る。

もちろん、シャーロックを行かせたレストランでジョンが彼女に結婚を申し込むことだって知っていたはずだ。だって、ジョンは指輪を買っていたから。

兄はこのシリーズを通して、シャーロックを破滅から救おうとしている。

愛は彼らを破滅させることを知っているから、

また二人きりに戻ろうと弟に実力行使で訴えかける。

 

兄よ、君の努力はシャーロックの初めての愛の前に無力だ(万歳)

 

EP2:BBCが本気見せたらこうで、こうで、こうだ!

1時間半、ほぼシャーロックからワトソンへの愛の告白に埋め尽くされるというとんでもエピソード

兄の「深入りするな」がじんわり大きく効いてくる。

兄は自分たちが特定の誰かに深入りしたら、何を犠牲にしてもその誰かを守ってしまうだろうとわかっている。

ジョンの結婚で愛を知ってしまったシャーロックは、ジョンとメアリーの下手な工作にも気付かないほど動揺している。

ジョンが酒に違う酒を混ぜても気付かない。

いつものシャーロックなら匂いでわかるはずなのにわからない。

結果としておそらく人生でかつて味わったことのないような醜態を晒す羽目になる。

 

その醜態の愛らしさよ!BBCBBC!!

 

脳内の兄の忠告を途中で遮り、ジョンに頭の中の声を消してほしいと望む切なさに涙(万歳)

 

EP3:BBCの愛の定義は自己犠牲!

「深入り」した結果、兄の心配したとおりのことが起きる。

”何を犠牲にしても君を守る”の”何を”はシャーロックの場合、自分でしかない。

 

それ、私が大好物なやつ・・・BBCめ、わかってやがる・・・(苦悶)

 

SP版:あにきがみとめてくれたよ、ジョォォォォォーーーーン!!

最早シャーロックはジョンのことしか考えてないのではないのだろうか。

 

シリーズ4:かぞくとジョンならジョンがだいじだよ、ずっ友だよ!!!

EP1:驚くほど脚本がクズ

いったいどうした。

脚本がクズの根拠8点、以下ネタバレ。

1)4人中、自分しか生き残らなかったと思っていたら実はもう二人生きてたって、じゃあ当日そこで死んだのひとりだけじゃん。プロの殺し屋集団としてそんな間違いする?

2)いきなり秘書が超凶悪になって牙を剥くが犠牲者を大勢出して手に入れたのがコテージだけというショボさ

3)警察とマイクロフトに取り囲まれた秘書が銃を発砲して無傷…

4)ジョンが子供生まれたばかりで若い女にうつつを抜かすって…そういうキャラクターじゃなかったよ。ついこの前まで

5)寓話をモチーフにしながら結局寓話が成り立たないエンドになってるけど大丈夫?

6)モリーは子守ではなく病院の研究者。キャラ変するな。

7)なぜシャーロックが単独行動ばかりするのか。ジョンが隣にいてこそのシリーズだったはず。

8)プールの格闘シーンはいったい何の意味があったのか。シャーロックが馬鹿すぎて驚いた。賢かったはずだよ、ついこの前まで。

 

いいところが見当たらない…あ、ジョンの髪型は最高だった。グッジョブ。

 

EP2:クズな脚本はジョンがボコれ

ジョンの「殴る」には「蹴る」も含まれる。

ちゃんとわかってるからやりたいだけやってくれ、ジョォォォーン!!

 

EP3:はちゃめちゃなシーズンを終わらせるミッション!

おしあわせに!!な大団円。

よかった。E3にしてようやく良い脚本であった。

 

シリーズ4にしていきなり視聴者を苦悩させるBBCの手腕たるや・・・

3を超えると飽きちゃうのか?ネタ切れなのか?息切れなのか?

体力ない感じも愛してるぞ。

 

そして、冷静になって考えるとマイクロフトが超不憫

 

妹からは死んでもいいツマンナイ兄貴扱い、

両親からは人の心が育っていない子供扱い、

気付けば友達もいないし、

唯一かまってくれる弟は一兵卒に掠め取られるし、

ひとりぼっち…ストラディヴァリウスまであげたのにね。不憫オブ不憫。

 

あてがわれたのがレストレードっていうね、レストレードの胃が痛くなるだけじゃん。

 

あ、そうだ!ルパート・グレイヴス、お久しぶり!(知り合いか)

年取ってすごく良くなった。

若い時は全裸シーン担当かと思って(失言)スルーしていたのに、

こんなに可愛く疲れた感じに育つなんて。

レストレードぴったりだったよ。

なんならスピンオフがあってもいいと思う。

レストレードとマイクロフトの本編以上に不毛なスピンオフ。

 

以上、超評判が良かったので、

僕のシャーロックはロクスだけだもんとか不貞腐れていた結果、

2022年に周回遅れどころじゃない遅れっぷりでシャーロックにハマった報告でした。

 

そろそろシリーズ5作ってもいいよ、ジョォォォォン!!!!!

 

2021年総括

覚えている限りで2021年に観た映画・ドラマ,読んだ本・聴いた音楽等を総括してみました(漫画は多すぎて諦めました!).
自分用のメモみたいなものなので,非常に身勝手で率直な感想や評価をつけています.
それでもイイちうかたのみドゾ.

1位「蛇の言葉を話した男」アンドルス・キヴィラフク

蛇の言葉を話した男

ぶっとんだ設定とストーリー展開に夢中になってあっという間に読了。ただの物語として読むも良し、歴史物として読むも良し、現代社会に置き換えて読むも良し。自分はどこに属するか考えながら読むも良し。 ハラリの「サピエンス全史」に人の不幸は農耕民族になって始まったとあったのを思い出してちょっと笑った。 いずれにせよ幸福だと信じれば幸福、それが絶対的多数に属していればハッピーエンド。明白な利便性すら多数の前には意味を成さないという実に身に沁みる皮肉(或いは不幸)に満ちた物語。実際そうだもんね。

 

2位「言語の七番目の機能」ローラン・ビネ

言語の七番目の機能 (海外文学セレクション)

訳文が非常に読みにくく苦労した(高橋氏の翻訳っていつもはこうじゃないよね)。前回のHhHHとは違って語り手が完全に物語に埋没していながら、時々顔を覗かせる奇妙な構成。すごく不思議な本なんだけどなぜか面白い。うっかりしたらゲラゲラ笑える。ロラン・バルト近辺に詳しい人ならもっと笑えるのかもしれない(それか怒るかどっちか)。それにしてもほぼ全員実在の人物で中にはご存命の方もいらっしゃるのだが、幾ら小説でもこんなこと書いて訴えられたりしないのだろうか…

 

3位選べなかったので2冊。

3位「天使の蝶」プリーモ・レーヴィ

天使の蝶 (光文社古典新訳文庫)

科学者である著者が書いた超現実的な短編集。

カフカシュールレアリスムの間を漂いつつ、独特のトンデモ科学を展開し、ストーリーの世界に読者を引きずり込む。

 

3位「アフター・クロード」アイリス・オーウェン

アフター・クロード (ドーキー・アーカイヴ) (DALKEY ARCHIVE)

70年代版フリーバッグ。但しフリーバッグのような救いは現れず、主人公は思い込みの沼に飲み込まれていく。彼女が心から思い込んでいるのではなく、自分自身にこのモノローグで暗示をかけていると思われるところが悲惨。おそらく外国での出来事が原因と思われるがそれは最後まで語られることがなく、彼女の闇を感じさせる。この時代より確かに私たちは自由になったが、いまだもがいている最中だ。70年代にこの物語を書いたアイリス・オーウェンスの勇気は凄まじいものがある。あと、翻訳が最高にきまってる。名訳。

 

以下、順番適当。オススメの本は画像付き。

 

「神様の貨物」ジャン=クロード・グランベール

神さまの貨物

人種差別の怖さ、憎しみとは何か、生命とは。

非常に短いし、字も大きいし、ということで、中学・高校あたりで読んでおくことをおすすめしたい。 人の心が悪に巣食われるというのはどういうことか、 善き心とはどういったことから生まれるのか、 考えるよい機会になると思います。

 

「ボーンクロックス」ディヴィッド・ミッチェル

冗長。これほど長くする意味が見当たらない。もっとタイトだったら面白かった、かも。

いずれにせよ終盤の展開はいただけない。

 

「マグヌス」シルヴィー・ジェルマン

マグヌス

多面体のガラスの欠片のような小説。新たな形の輪廻転生。

 

「FISH!」スティーヴン・C・ランディン

ビジネス&自己啓発本。面白いけど、これが日本企業でできるかっつーたらできんよ。

 

「星降る夜に」ジュディス・クラーク

子供向け

 

「グレゴワールと書店主」マルク・ロジェ

朗読って読書とはまた全然違う世界の話。

これまで本に興味を持てなかった主人公が書店主と出会って朗読の世界にのめり込んでいく部分は面白いが終盤になって少々意味不明な展開になった。残念。

 

「オオカミが来た朝」ジュディス・クラーク

オオカミが来た朝 (世界傑作童話シリーズ)

オーストラリアの歴史や風景が楽しめるが、子供向けの本なので今ひとつ物足りない気がしてしまう(もう終わり?的な)。小学生のときに読んでいたらずっと好きな本として思い返す一冊になっていたと思うので、小学生の子供さんにオススメしたい。

 

「少年は世界をのみこむ」トレントダルトン

少年は世界をのみこむ

オーストラリアを舞台に恵まれない境遇に育つ主人公が何とかその境遇から抜け出そうと若さと勢いで頑張る話。

すべての伏線が回収され、ピースが嵌っていく爽快感。楽しさと時間の捻じ曲げ方。

 

「羽田さんに聞いてみた、小さな幸せの見つけ方」羽田美智子

羽田美智子さんが好きだ。

 

映画(配信・DVD)

予告編貼り付けてますけど、基本的に日本の予告編はネタバレが多いのでお気をつけください。

 

1位「アバウトタイム ~愛おしい時間について」


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ドーナル・グリーソン主演、パパ役にビル・ナイってだけで、万歳!

なんだけど、素晴らしい映画でした。

いっけんラブコメかと思わせておいてそんなんじゃない、実に深い話でこれが驚いたことに。

家系でタイムスリップできる主人公がどう人生を組み立てていくか、何が人生のその時に大事なのかを丁寧に描いた映画。

 

2位「Tenet」


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中毒性のあるタイムラインインバース構造。

タイムトリップではなく、エントロピーの増減で時系列パラドックスをぶち抜いたノーランの新たな時間理論。すべてが美しい。

 

3位「サウンドオブメタル」


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難聴になった青年が音を失った世界で生きていくためにもがく物語。

非常に美しく、音のない世界で音を見るという稀有な体験をした。

 

以下順不同。お気に入りにはトレイラー貼った。

 

ラ・ジュテ

28分間の短編。第三次世界大戦後、地上で生きられなくなった世界でタイムトリップを試みる話。多分、荻窪のシアター・コリンに通っていた頃に観たら好きになってた。

 

シングルマン

トム・フォードの美意識。カタストロフィ、予期された終幕の幼さ。

私には合わない。

 

「バードマン」


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美しい。汚わいにまみれた最期という限定付きの美しさ。

イニャリトゥの画面が私は好きだ。

 

デヴィッド・ボウイ最期の5年間」(※予告編が無いのでアマプラリンク)

デヴィッド・ボウイ-最後の5年間(字幕版)

ドキュメンタリ。最後の最後まで新しいことに挑戦し続けた唯一無二の星。

 

「僕を葬る」

なんというか…この映画の目的はいったい…(困惑)

 

「キル・ユア・ダーリン」

アレン・ギンズバーグが若き日に巻き込まれたというか遭遇した実際にあった殺人事件の話。

アレン・ギンズバーグダニエル・ラドクリフ、彼が同性愛的な想いを抱く相手ルシアン・カーをデイン・デハーン

二人がすごくいいんだよね。組み合わせ的に。

問題は私がビートニク嫌いだってだけです。

 

「神と共に」1,2


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韓国アクション映画って初めて観たんだけど、凄いですね!

アクションかっこいいし、ストーリー展開がてきぱきしてて面白い。

 

「DES」(※日本版の予告編が無いので海外版予告編リンク)


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実在のシリアルキラー、デニス・ニールセン(通称デズ)をデヴィッド・テナントが見た目からそっくりに演じたテレビ映画。

完全に感情を抹消したような光のない眼が半端なく怖い。

 

「GO! GO! LA」

イギリスの片田舎で牧師やってた青年がアメリカから観光に来た女の子にひとめぼれしてLAまで追っかけていくというテナントの無駄遣いこの上ない映画。

若いテナントが観たい人にのみオススメ。

 

「ネオンデーモン」

グロ。

 

「ワン・デイ 23年のラブストーリー」

アン・ハサウェイの恋愛モノはかたっぱしから観てやろうと思うくらいアン・ハサウェイが好きなんですよ。

でもこれはなー、ないなー。そのオチはもうやられつくしてるでしょうっていう。

 

「レディプレイヤー1」

みんな80年代のノリ好きでしょう?っていう感じが私はあまり好きじゃない。

ポップコーンムービーだけど、80年代に観たかったな。

 

オーシャンズ8」


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たぶん皆さん同じ感想を持たれると思うんですけど、ルー様に抱かれたい。

 

「Nativity 2」

テナントが出演するクリスマス家族向けドタバタコメディムービー。

テナントファンに需要がある。

 

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

だからネタバレするような邦訳つけるなと何度も言ってるのに!

現題は「Demolition」(解体)交通事故で妻を失った男が精神を病みつつ、救いをー求めてー色々解体するうちにーシングルマザーと出会いー、書いててばかばかしくなってきた。

まあ、なんというか主人公がクズすぎて全く同情も共感も持てない、ジェイク・ギレンホールナオミ・ワッツの無駄遣いが過ぎる。

 

「チャーリーズエンジェル」


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クリステンが最高にいい。深く考えないで楽しむと吉。

 

「フライト・ナイト」(リメイク版)


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コリン・ファレル吸血鬼が子供のときに見初めたデヴィッド・テナントが吸血鬼ショーのホストとして大成するのを温かく見守る話。

になってたけど、いやいや、そういう話だっけ?(困惑)

コリファレとテナントファンには猛烈に推せる。

 

「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」


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ようやくカフカの審判の門の意味がわかった気がした。

エンド・クレジットに流れるThe Verbsの「Bitter Sweet Symphony」がこの映画のすべてを語っている。

グザヴィエ作品の中ではアクが薄めで見やすいのでは。

最後にチラッと出てくるGIJS BLOMという俳優さんが美しい。

 

ジョン・ウィック3」

再見。

何度見てもマーク・ダカスコスの無駄遣い。

もっと!なんとか!しろ!

話が破綻しすぎていて、あとは崩壊するしかない様相。せっかく2はよくできてたのにねえ。

 

ラブ・アクチュアリー

壮絶な駄作で驚いた。

「アバウトタイム」と同じ人が作ったとは思えん。

 

「メッセージ」

ビルヌーブ監督映画って観てるときは映像美と勢いに飲まれて猛烈に感情揺さぶられるんだけど観終わったあとで正気に戻って、あれ?今のストーリーって中身が…ってなる感じがある。これもそうだった。とても良い映画だけど、正気に戻ってはいけない。

 

「461個のお弁当」

冒頭に「これはお弁当の話である」という注意が入るんだけど、まさにその通りだった。

お弁当の話です。

眼鏡イノッチを楽しむといい。

毒にも薬にもならぬ佳作という感じだったが、エンド・クレジットですべてが台無しに。

あんなエンド・クレジット映像つけたらただのジャニ映画になっちゃうじゃん。

 

「ある天文学者の恋文」


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天文学を学ぶ主人公の恋人は著名な天文学者だったがある日彼が忽然と姿を消し、彼女に恋文が届くところから始まる物語。

「P.S I love you」を彷彿とさせつつ、天文学者ならではの言い回しや二人の間だけで理解される専門的な知識のやり取りが浮世離れしていて美しく、ふたりの年の差にいやらしさを感じさせない稀有な映画になっている。

あと、天文学者ジェレミー・アイアンズジェレミー・アイアンズ

 

「ナイブズ・アウト」(再見)


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何度見ても面白いな。

ライアン・ジョンソン監督作品はストーリーテリングが素晴らしいよね。

JJが3でぶっ壊さなければSWの最新三部作も素晴らしい展開になったのに。

 

「死神の精度」

金城武の美しさなしには最後まで観る気力が持たなかったであろうブツ。

この雰囲気なんとなく覚えあると思ったら案の定原作が伊坂だった。

なぜか伊坂原作の映画化はおおむね失敗するという不思議。

 

「ファブル2」


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冗長だった1と比べて格段に良い出来だった。

原作よりも派手でてんこもりのアクションに、原作独特の落ち着いたストーリーだとか、絶妙の笑いもきれいに嵌って、満足。

ただ、ひとつだけ難を言えば、この監督、音楽の使い方が下手。

あと、岡田くん、あまり無茶苦茶しないでください。ファンとしては心配です。

 

ドラマ

日本モノと洋モノ、別にします。

日本モノ。

1位「大豆田とわ子と三人の元夫」


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生々しいタイトルから想像するものとはまったく真逆の大人のためのファンタジー

ひとのいいところではなく駄目なところを愛することができる主人公とわ子を演じる松たか子の絶妙なコメディセンス、元夫1の松田龍平のなんともいえないムード感、元夫2の東京03角田の憎めないしつこさ、元夫3の岡田将生のなぜか可愛い半端ない面倒くささ。

誰もが抱える小さな悩みから現代社会問題(ジェンダー問題、LGBTQ+からヤングケアラー)までふんだんに抱え込みながら、けっしてとっちらからない物語の奥深さが素晴らしかった。

あと音楽が素晴らしい。書下ろしらしいが、どれもがそれぞれのシーンにかんぺきにはまっていて、本当に美しかった。

エンディングのキャストによる週替わりラップも楽しめた。

 

2位「天国と地獄」


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高橋一生綾瀬はるか主演2人の演技もすさまじかったが、さらっとした佇まいで視聴者の心を奪う柄本の存在感よ。

男女入れ替わりモノなんて今更どうする気かと思いきや、殺人鬼と刑事の入れ替わりモノってのは全然違う次元だった。

ストーリーもいいし、演技合戦も楽しめた。

あとうっかり八兵衛みたいな溝端順平が可愛かった。

 

3位「岸辺露伴は動かない」2


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まさかの続編!

高橋一生最高のはまり役ではないかと思う。

今回は歌舞伎界とJOJO世界のコラボが最高に映えてた。ぞくぞく怖い。

 

以下順不同

「カルテット」

あまりに評判がよくて見逃していたのがアマプラで観られた。

配役が最高。早口のセリフまわしが愉快。サスペンスから始まり童話的に終わるファンタジー

 

「MIU404」

あまりに評判が良くて(以下同文)ようやく観た。綾野剛が凄い可愛かった。警察バディもので、話もいいけど、兎に角キャラ立ちしているのがいい。特にボンボンが良かった。続編求。

 

「緊急取調室」

小日向さんがかっこいいのと、最近あすかちゃんが参入したのと、スペシャルでみんな大好き野間口くんが舞い降りたのと。

コレ、面白いから続いてほしいシリーズなんだよなあ。

 

「あのときキスしておけば」

いいなーと思うときもあれば、うーんなときもあり。

いまいち乗り切れないながらも三浦翔平の狂気のやどった眼差しに爆笑した。

 

「特捜9」

小宮山村瀬ファンとしてはたいへんに嬉しい展開なのだが、津田さーんんんんn!!!

 

「呪術回戦」(アニメ)

妹にすすめられて観た。高専対抗戦あたりでテンションの高さにうんざりしたので観るのをやめて原作読んだ。

 

洋モノ

1位「Staged」シリーズ1,2


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デヴィッド・テナントマイケル・シーンが本人役で登場、パンデミック下で自分のデビュー作が流れることを恐れた脚本家の青年サイモンが二人にZOOMでリハをやろうと持ち掛けることから起こるドタバタコメディ(S1)

そんなStagedがアメリカでリメイクされることになり、なぜか自分たちの役を外されたテナントとシーンが役を取り戻そうとするドタバタコメディ(S2)

ZOOMでどこまでできるかを試したドラマであり、かつ同時にエンタメ界の人たちがパンデミック下で感じた不安をリアルに描いたドキュメンタリとしての側面も持つと思う。

 

2位「FLEABAG」シリーズ1,2 日本版の予告編ないけどアマプラで観られる。


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主人公は親友とハムスターカフェを営む女性だが、親友は自殺し、何もかもが上手くいかず、姉も父も誰もかれもが彼女に敵対しているように感じている。

その気持ちを全編モノローグで視聴者ぶん殴る勢いでぶちまけるのが最高に痛快。

この作品の脚本・主演を担ったフィービー・ウォーラー=ブリッジは007の最新作でも脚本を担当。ちなみにBroadChurch S2にもStaged S2にも出てる。

 

「BroadChurch」シリーズ3

※日本語版トレイラーが無いけど時々有料チャンネルで配信されます。


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英国発の超ダウナー刑事モノの第三作。

イヤイヤ期アレックが可愛い。2よりは断然いい。

S1は贖罪、S2は赦し、S3は快復なんでしょうね、たぶん。

それにしてもこういうじっくり描く系の刑事ドラマをやれるのは英国ならでは、という感じがします。地味だけど非常に質が高い。

 

3位「911」S4


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大好き!!

今いちばん好きなドラマシリーズは確実にコレ。

あまり近くに観ている人がいないのが寂しいですが、隊長をはじめ、みんなキャラ立ちしてるし、何よりみんないい人たちで(過ちはおかす)観ていてうるっとする。

特にチムニーがお気に入りです。

 

以下順不同

 

「モダンラブ」S1 日本版の予告編ないけどアマプラで観られる


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意外や意外に面白いのでタイトルにウゲっとならずに最初の話だけでもまずは観てほしいと多方向に勧めているがあまり観てもらえない。

本当に良作。

兎に角最初の1話が最高にいい。他もいい。

 

「GRACEPOINT」

BroadChurch S1をなぜかアメリカリメイクして大爆死。

同じ制作陣、同じ主演でなぜここまで雑なブツができあがるのだろう。

 

911 Lone Star」


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911のスピンオフ@テキサス。まさかの主演ロブ・ロウで、レトロな美貌がいい感じに錆びてて、今の方が昔のギラギラしてた頃よりずっといい。共演はこれまたまさかのリヴ・タイラー。相変わらず声が可愛い。

911本編同様、脚本が非常に良く面白かった。次のシーズンも楽しみ。

(ただし、リヴ・タイラーはコロナ下のためシーズン2は出演見送りとのこと)

 

ハンニバルS3E1のみ鑑賞

だって、トム・ウィズダムが出てるから。

トム・ウィズダムすごく素敵でした…さくっとやられるけど。わかってたけど。

 

「ナイン・パーフェクト・ストレンジャーズ」 アマプラで視聴

ニコール・キッドマンルーク・エヴァンス共演の謎エステで薬物ハイから心霊ジャンルに飛び込むヨガドラマ。

意味不明ですが何というか斬新で面白かった。

難しく考えずにさらっと観るといいように思う。

 

シドニー・ラグジュアリー」S1 日本版の予告編ないけどアマプラで観られる


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ドキュメンタリもの(と言い切るにはいささか作りこみが多い気もするけど)。

シドニーを舞台に高級物件だけを取り扱う不動産屋x2と仲介業者が時に仲良く、時に裏で暗躍する、楽しい話。

高級物件が最高にバカバカしいほど高級なので眺めるだけでわくわくしてくる。

 

ファウンデーション」S1 E1

リー・ペイス様が出ているので観たいんだけど、苦手なタイプのSFファンタジーだったりのでちょっとつらかった。E1でまさかのリタイア(私が)

 

CD/DL

基本CD買い。CD出してない場合と1曲しか欲しい曲が無い場合のみiMusicで1曲買い。

順位無し。

 

London Grammer

たぶん何かで何かが流れていて(思い出せない)、おっとこりゃ大変となって最新アルバム購入。

ボーカルの澄んでいながら力強い歌声にやられて過去のアルバムも購入。

素晴らしいバンドを(遅ればせながら)発見。

特に「Missing」が最高。

"Californian Soil"

"Truth is a beautiful thing"

"If you wait"


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V6

"Very6 Best" 4形態

"僕らはまだ/MAGIC CARPET RIDE"(シングル)

"STEP"(アルバム)

そっとしておいてください…

つか、解散直前にMAGIC CARPET RIDEとか、Blueとか名曲出すのってどうなんですか。

全然、収束しなくていっそつらい!好き!


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MUSE

"Won't Stand Down"

ニューシングル。

んー、なんというか、嫌いじゃないけど、そっちじゃないんだ。

低音は最高。

 

"Orgin of Symmetry (XX Anniversary RemiXX)"

MUSE史上最強アルバムの座をおそらくは譲らないであろうOoSのアニババージョン。

なんか音がおそろしく分厚くなってて(もともと分厚いのに)面白そうだったから購入したが、これはちゃんとしたオーディオシステムで聴くべきブツ。

 

Official髭男dism(で合ってる?)

"Cry Baby"

他の曲には特に関心をひかれなかったがこの曲が気に入ったという理由で一曲買い。

なんか気が狂ってるようなメロディラインが良かった。

 

Type Two Error

"Your Castle's in the Sky"

"Pushing Up"

ニューシングル

元Cooper Temple Clauseのベンとあともうひとり(いきなり失念)が作ったバンドで、もう何年も経つのでそろそろアルバム出して欲しいけど色々大変そうなので、兎に角、曲が出たら即課金するのでアルバム出してください。

私はベンの声と曲が大好きなので(この美しい声と、ものすごくダウナーな音楽のすばらしさよ)、もっと欲しいもっとくれ。

ちなみにこの公式PVで日本語訳もついてるのはベンが東京生まれだから(?)


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Imagine Dragons

"Mercury Act 1"

新作アルバム

力強いボーカルとキャッチ―なポップロックで相変わらず楽しいアルバム。

だいたい期待を裏切らない。

 

The Last Shadow Puppets

"The Age of the Understatement"

"Everything You've Come to Expect"

YouTubeふらふらしていて出会った。

アークティックモンキーズラスカルズのボーカル2名で結成されたユニット。

2013年から活動してないからまだやってるかわからないけど。

アークティックモンキーズラスカルズもどちらも私の好みではないんだけど、ラストシャドウパペッツのレトロ趣味の音楽はなぜかツボだった。

非常にエロティックでいい。

PVはなぜか二人でいちゃいちゃしている。詳しくないのでよくわからないが超仲良しらしい。


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The Temper Trap

"Thick As Thieves"

ずっと前にバンド名タイトルのアルバムを買って、”Trembling Hands"以外良くねえな、と思って放っていたのを改めて聞いたら物凄くいいことに気付いたので慌てて2016年に出ていたこのアルバムを購入。

物凄く良かった。歌詞も美しく、メロディも明るいなかに陰鬱さがあって好み。

「Fall Together」が特にいい。


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Nothing But Thieves

"Moral Panic II" (EP)

コロナ下でもコンスタントに自宅セッション、オンラインライブ、ニューアルバムを届けてくれていたNbTからさらにおまけのEP。

本当に自分たちの作る音楽が好きで、楽しんでいることが伝わってくるバンド。

ロックのリズムに流れるようなメロディラインと伸びのあるボーカルが最高。

MUSEの次に好きなバンドを挙げろと言われたら今はNbT。


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Matt Bellamy

"Cyrosleep"

コロナ下だったのでソロ曲とバンド曲のソロカバーを集めたアルバム。

バンド曲もマットが作ってるからねえと言いつつ、マットオンリーになるとピアノ多めだし、何なら映画音楽方面に行っちゃうし、でロック要素が弱よわになる。

MUSEMUSEでいてください。

 

大豆田とわ子と三人の夫

"Towako's Diary"

テーマ曲をのぞく挿入曲を集めたサントラ。

"Attachments"と"All the Same"のためだけに買う価値がある名曲。

 

5 Seconds of Summer

"5 Seconds of Summer"

"Youngblood"

"CALM"

これもどこかで何かを聴いて(多分Teethかな)、こりゃ大変だと思ってアルバム購入。

思ったよりも若い人たちのバンドで、歌詞はちょっと…なんというか若々しすぎてこっぱずかしいが、音楽は最高に楽しい。

きっちりロックしていて、かつ80年代終盤のような明るさと勢いがあって聴きやすい。

特にCALMは名曲揃い。


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Django Django

"Glowing in the Dark"

大好きなDjango Djangoの新作アルバム。

奇妙にノリのいい音楽に、美しい歌詞、Midnight Juggernautsを少し思い起こさせるが、重厚なエレクトロポップだったMJと違って、はじける泡みたいな儚さと軽さがある。


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Doughnuts Hole

”おとなの掟”

遅ればせながら「カルテット」を観て、こりゃ大変とテーマソングをシングル買い。

物憂いメロディから、破滅的に盛り上がるサビが癖になる、さすが椎名林檎だぜ!な一曲。

松たか子の歌声は独特の丸みのある色気がいいし、満島ひかりの歌声はあどけなさのある危うさがいい。

サビで重なる高橋一生松田龍平の声も絶妙。

 

以上2021年サマリーでした。

外に出られないながらも新曲・新バンド探索がんばった。映画もドラマもそれなりにたくさん見た。でもやっぱり外に出ない、友達と会えない1年間はあっという間。

我慢我慢の2年間を経て、

2022年はまだ見通し立たないから後半になるかもしれないけど、ライブ行きたい!映画館で映画観たい!友達と会って感想言いあいたいね!

V6写真展「Guys 俺たち」に行ってきた報告(ネタバレあり)

表参道のスパイラルビルで開催された「Guys」写真展。

V6の解散決定後の二年間、岡田くんがメンバーを撮った約7000枚から数百枚を厳選し、照明もミリでこだわった空間を作り上げた写真展に、幸運にもチケットが当たったので行ってきました。

実は、パンデミックの自粛生活下、表参道まで外出するのは実に丸二年ぶり。

結局ラストライブも行けなかったので、せめてこれだけは!

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入場してすぐに胸が締め付けられるような気持ちがしたのは、そこに六角形の空間があって、真ん中に六角柱が、立っていたから。

六に包まれた空間に、岡田くんが撮ったメンバーたち。

 

写真に写っているメンバーの顔は、これまで雑誌やTVやコンで見てきた顔とはみんな違ってました。

健くんの照れている笑顔も、ファンに向けていつもの照れ顔をしているのとは違くて、岡田くんに撮られていることを本当に照れている顔でした。

坂本くんと長野くんが二人で並んでいる写真も、いつもの組み合わせなのに、全然違うポーズで違う顔をしていました。レンズ越しの岡田くんに向かって、任せたぞ、という年上の余裕と岡田くんへの信頼が滲んでいました。

イノッチはとても複雑な眼をして岡田くんを見るんだなと思いました。優しいまなざしの中に、よし、とでもいうような、がんばろうな、とでもいうような、強い肯定感が見えました。

 

私は今、写真展に来ているのではなくて、物凄く贅沢なファンサを受けているんだな、とこの最初の六角形の部屋で思いました。

ファンでありながら、ファンに向ける表情ではなく、メンバーに向けている表情を見せてもらえるなんて、そして岡田くんのメンバーへの思いを写真を通して見せてもらえるなんて、考えたこともありませんでした。

 

メインの部屋は広い空間に大きな三角柱が六本。

それぞれメンバーごとに、写真家さんが撮った花柄のライブ衣装での写真、岡田くんが撮った写真、それから花柄のジャケットの実物が飾ってありました。

岡田くんだけ、自分の写真の代わりにカメラを置いてくれていました。その横の文章を読んで、本当に岡田くんは優しいんだなと思いました。不器用だけど、本当にV6を愛していて、ファンを大事に思ってくれて、ありがとうしかないと思って…ここでいちばんじんときたかもしれません。

そういえば岡田くんはいつも僕の方がファンのみんなよりV6が好きだと言っていたのを思い出しました。半分冗談だと受け取っていたそれを、この写真たちが本当だと言ってました。

 

メインの部屋の左側の壁面は下から上まで全部、たくさんの写真で埋め尽くされていました。

人が前に立ってしまえばもちろん見えないのでぜんぶは観られませんでした。

でもそれでいいんだと思いました。

これは岡田くんの頭の中につまっているV6の思い出のほんの一部なんだと、壁一面に敷き詰めるように写真を配置したのは、岡田くんにとってのV6がどれほど多くのシーン、多くの思い出、多くの表情で溢れているかを、あの壁を埋め尽くすことで表現しているように思えました。あの壁を見たときに、岡田くんの写真を入口に私も記憶の中のV6があふれてくるような気がしました。

 

そしてその壁の突き当り、部屋の一番奥には大きな六人の写真。ライブ後に写真家さんに撮ってもらった写真がありました。

みんな優しい笑顔でした。

真ん中で健くんが剛くんを抱きしめていて、そこに引き寄せられるようにメンバーが腕を回したり、体を寄せたりしていました。

私はまだ納得できていないけど…でも、やっぱりこの6人でないとV6じゃないんだよとメンバーに言われているような気がしました。

 

次の部屋はフォトブースで、六人の写真の壁の前に立ってスタッフさんに写真を撮ってもらえるようになっていました。

岡田くんが考えてくれたV6の最後のファンサです。

みんな本当にいい笑顔をしていて、泣くしかないじゃん……

 

ファンのために考え尽くして作ってくれた写真展でした。

本物のやさしさと思いやりにあふれていました。

V6を好きになって本当によかったとあらためて思いました。

本当にありがとう。何百回でもありがとうって言いたい。

でもさよならは言わない。きっといつかまた。