トーマス・クレッチマン祭り~神作品3本(表版!その3)
あいだが開いちゃったんですけど、クレッチマン祭り続行です。
表版、2本紹介したところで、ふと正気に戻ったんですよね。
2本ともクレッチマン、ほとんど出てないじゃんっていう。
脇役っていうか、なんなら脇役の脇役くらい。
戦場のピアニストはキーパーソンだから、出演時間短くてもいいんだけど、
キングコングなんか、ほんっとキーパーソンですらないからね。
でもかっこいいからね。
ベルト二本巻いてるし(そこだ)。
というわけで、ちょっと予定を変更して、3本目はちょっとコレ、裏版で紹介しようと思ってたんだけど、な映画を急遽表版に持ってくることにしました。
クレッチマンが主演って時点でさ、なんか裏のかほりがするわけ。
でもまあ、コレは一応ギリ表かなって気が…する。
「ゴッド・ディーバ」
2004年 エンキ・ビラル監督作です。
このエンキ・ビラルって人は、日本ではあまり知られてないんだけど、向こう(どこか海の向こうっていうざっくりとしたとらえかた)ではけっこう有名なコミックライターなんですね。
彼の代表作であるニコポル3部作を映画化したのがこれ。
もうこの時点でなんとなく、こう察するものがあるわけですよ。
原作・監督、俺。
あー、これ、監督が趣味の限りを尽くしたやつだーって。
もうマニアック度が半端ない。意味がわからんといえばそれまでだけど、こういう世界観好きな人はほんと好きだと思うやつ。
えーっと、ストーリーは、なんだっけ。
なんかもうビジュアルが凄すぎてストーリーが吹っ飛ぶんだよね。
フルCG映画です。初なんじゃね?FFより先?ちょっとわかんないんですけど、主要登場人物2名+ゲスト女優1名以外は確か全員CGという冒険野朗映画です。
今観るとかなり、アラが目立つんですけど、大丈夫です。2004年当時でもかなりアラが(駄目じゃん)
いや、でも美意識は高いんだよね。
何せ主役がトーマスだから。もうその時点で勝ったも同然。
しかもニコポルって名前なんだよ。なんか可愛い。
イメージ先行で語ってるんですけど、この映画自体が基本イメージ先行型だから、寧ろ、理詰めで言ったら絶対、ええええ???ってなること請け合いなんで、あー、クレッチマンかっこいー、なんか絵がきれいー、クレッチマン最高じゃないー?くらいのふんわりした鑑賞スタイルをオススメします。
先にご紹介した二本を見た方は間違いなくクレッチマンの怪しいエロさ、ハレンチさに嵌っておられると思うので、もうOK.
この映画観ても、うっわー、トーマス、エッロー!でたっぷり二時間楽しめます。
エロ映画じゃないけどね。
尤も、ストーリーが(今更ストーリーですよ)、神がえっと、死刑決まってて、その前にファムファタルと契って子孫残したいから、って思って、反政府活動で捕まっていたニコポルがとある事故で死に掛けているのを無理やり(文字通り無理やり)助けて、助けてやった御礼にお前の身体をちょい貸して?
っていう話なんで…まあ、目的が(以下略)
ともあれ、ファムファタル役の女性も大変に美しく、トーマスも大変に美しく、従って、画面が非常に美しい。
ほら綺麗!
マニア向けの美しさなのは否めないんだけど、怪我スキーにもオススメ。
ところで、この監督・原作者であるエンキは、ニコポルにはぜったいトーマスがいい!って推したらしいんですね。
これが俺のニコポル!
って。
で、今、初めてエンキの顔拝見したんですけどー、
ちょっとトーマスに似てる(笑)
これって、砂の惑星、ブルー・ベルベット、ツインピークスと、カイル・マクラクランを推しまくったリンチ監督が実はカイルとそっくり(こっちの二人は親子レベルで似てる)なのと同じ論理な気が。
何はともあれ、美しい映画をありがとう!
でもあんま受け入れてもらえなかったから続編はないのだった…
ちょっと間を置いてクレッチマン裏版に突入したいと思います。
その前に、書きたいことができた!