イムデベ!

個人的偏見と傾向による映画・音楽・本紹介&レポ

デヴィッド・テナント祭り~Recovery(2007)海賊じいちゃんの贈りもの(2014)バッド・ディシジョン(2018)

3本一気に紹介するよ!

それにしても改めて、テナントのふり幅の広さと、肩幅の狭さに感嘆。

 

「Recovery」

2007年BBC制作、TV映画。
テナント演じる主人公アランは家族を大事にする普通のサラリーマン。
ある日、ちょっとした不注意から事故にあって頭部に損傷を負ってしまう。
かろうじて一命は取り留めるものの、脳に高次機能障害が残る。
以前の夫と違う彼に戸惑う家族と、自分が自分の思うとおりにならない苛立ちを抱えるアランが、どう生きていくかを模索する物語。

非常によい出来ですが、残念ながら日本版はありません(いつものことですが)。
というか、そもそもDVDにすらなっていないという、え?なんで?(不思議)

脳の損傷によってアランの性格や行動がどう変わるか、
アランにとって世界がどう見えるか、
というところが非常に誠実に描かれていて衝撃的でした。

視覚に入っていても知覚できないということは聞いてはいたものの、実際になるほどこういう感じなんだというのを映像とテナントの演技で初めて知ったように思います。
テナントは高次脳機能障害を負った人をサポートするケア施設を訪れて演技を構築したとのことで、今でもその団体をサポートしています。

本当に良い映画で、人と人との結びつきに必要なものを考えさせられる物語でした。
未見の方は是非。

テナン度 ★★★★★ 繊細で脆くてやばい感じ
サービス度 ★★★★☆ 病院も酸素吸入器もラも何もかもあるが真面目な映画なので気が引けて☆ひとつ減らしました

トレイラー無いのでインタビュー置いておきます。

 


David Tennant on Recovery ('Sunday AM' interview)

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」

2014年ファミリーコメディ映画
原題は「What we did on our holiday」。
なんとマコーレ・カルキンの映画のリメイクだそうです。


『海賊じいちゃんの贈りもの』予告編

スコットランドに住む父親が病気で余命わずかということで、主人公ダグは別居中の妻子を連れてスコットランドの田舎まで父親の誕生日を祝いに行く。
ダグの兄は事業に成功して父と共にスコットランドの豪勢な家で暮らしているが、家族の気持ちはえばりやの兄から離れつつある。
ダグは自分たちが別居していることを知られないように嘘をつくが、子供たちは祖父が大好きで、祖父にはバレている。
誕生日のパーティの日、見栄っ張りな兄が仕組んだ盛大なパーティに出たくないじいさんは子供たちを連れて浜辺に遊びに行くが・・・。

えーっと、ファミリーコメディです。
ダグは可愛いですが、残念なことに
本当に残念なことに、

パーティシーンでもキルトを履きません(なんでだよ!)

What a pair of pins: David Tennant dons a kilt for What We Did On ...

プレミアでは着ていたのに・・・製作陣何を考えているのだ。

まあ、その代わりに一応腹は見せてくれます。
たぶん、テナントが渾身の逆ダイエットでちょっとダメ父を演じるために脂肪をちょっぴりつけた腹を。

テナン度 ★★★☆☆ ちょっとフニャっとしたテナが観たい人にオススメ。腹が。
出現率 ★★★☆☆ 基本、じいさんと子供が主役。

 

っていうかさ!!
じいさんを演じたビリー・コノリーに物申したい。
あんた、アイリッシュのゴッドじいさんじゃねえの!?(@処刑人)

The Boondock Saints (1999)
なんで、スコティッシュのふりを……グラスゴー生まれ??思いっきりスコティッシュじゃん!!

ぼくたち、裏切られていた!

 

「バッドディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり」
原題「Bad Samaritan」2018年作品
なんというか、始まる前に終わってたみたいな内容がないようですが、一応トレイラーとあらすじ。


映画『バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり』予告編

 

あらすじ:
アートな写真家を目指す青年は将来有望な女子大生をガールフレンドに持つ一方、悪友とつるんで空巣で日銭を稼いでいた。
ある日、いつものように空巣に入った家で、女性がマニアックな監禁をされているのを目撃してしまう。
青年はあの女性を助けなければという使命に燃えるのだったが、一方で、女性を監禁していた家の主に眼をつけられてしまい、いたぶられ始める…

えー、主人公の成長モノ的要素を挟みつつ、
結局別に成長しないし、する価値もないという、
ぶっちゃけた話がB級映画ですが、観る価値は十二分にある。

1.テナントが金持ちボンボンの役である
鼻持ちならない金持ちボンボンをやっているときのテナントの美しさは平伏に値する。
8:2分けのタイトなヘアスタイルで高級車乗り回すぞ。

2.テナントが細い身体で力持ち
いつものことだが、何度見てもたまらない

3.テナントの眼が狂気
いつものことだが、何度見てもたまらない

4.テナントが柱一本分
にすっぽり隠れてしまうことが判明。よくわからないがマニア心を直撃した。
柱がジャストサイズなんだね!(語気荒めに)

5.テナントが美しいままである
ボコりボコられボコッボコーみたいな作品であるが、監督は良くわかっているものと見え、テナントのご尊顔に無体なことはしない。脚本がこれだけ破綻していることを考えれば、驚くべきナイス判断

6.サービスシーンがある
どんなサービスシーンか言うとネタバレになるので言えないが、なんかすごく…え、コレ観ていいの(顔を赤らめる)的な…


出現率  ★★★★★ 主演ではないが神出鬼没なので出現率は高い。後ろー!後ろにテナントおるでー!
テナン度 ★★★★☆ 眼が怖い