イムデベ!

個人的偏見と傾向による映画・音楽・本紹介&レポ

2018年1月2月総括

1年纏めてやるときすっげ大変だから、2ヶ月ごとにまとめておこうという姑息なアイデアですよ。

・本

「せなか町から、ずっと」斉藤 倫

巨大なエイ(だっけ?)の背中に(そうとは知らずに)作られた町で起こるちょっと不思議な短編集。おとなのための童話。癒される。癒されるのだが、なぜ私は「はらぺこおなべ」を思い出すのだろう…

 

「殺人犯はそこにいる」清水 潔

栃木の幼女連続殺人についてのドキュメンタリー。

普段、こういう本を読むのは野次馬根性であり、遺族に失礼だと思うので手を出さないのだが、今回、アマゾンがパクリドラマをやったときに、著者が遺族に失礼だと言っていたのを知り、この本は遺族が許可しているということから、読んでみて、本当に驚いた。

とんでもない話じゃないですか。

この本、ひとりでも多くの人が読むことが事件解決の力になるのではないかと思うので(著者もおそらくそれをねらって書いている)、読んでほしい。

 

「虚構の男」L.P.ディヴィス

私が絶対的信頼を寄せる国書刊行会が「ドーキーアーカイヴ」として奇書をシリーズで出してたんですけど、その中の一冊。

これは、ほんとに面白い!!

すごい昔に書かれた本なんだけど、未来として設定されているのが丁度、今なのね。その辺も併せて非常に面白い、SFサスペンス。

 

「フォー・レターズ・オブ・ラブ」ニール・ウィリアムズ

アイルランドを舞台に男女が馬鹿な恋心で身を持ち崩す話(としか思えない)。読むと恋とか絶対しちゃ駄目だと思えるからスゴイ。

タイトルと中身がここまで合致しないとは。

ひとことで言えば、クソ本。

 

すばらしい新世界オルダス・ハクスリー

SFの古典。未来の世界、ひとびとは全員が瓶の中で培養され、身分を決められ、洗脳されて、それぞれの身にあった幸せを享受している。

そこに、自然に生まれた原住民の青年が現われ…

伊藤計画の「ハーモニー」に引用されている本なんだけど、これがブラックジョークのレベルが銀ヒチをはるかに超えてて、怖すぎて笑えない。

本気、怖い。

 

「ことり」小川洋子

この人がこんなに美しい本を書くとは思わなかったのでびっくりしたんだけども、社会に受け入れられずふたりきりで生きていく兄弟の美しく哀しい物語。

 

「お文の影」宮部みゆき

初!宮部みゆき!(多分)

日本昔話面白かった。ワンコの話が特に好き。

 

「エディに別れを告げて」エドゥアール・ルイ

執筆時20そこそこだった著者が綴る悲惨な半生と家庭(と地域社会)からの逃亡の記録。

これ、20世紀初頭設定かと思うくらいの悲惨な貧困エリアの話です。

フランスって今でもこんなことが現実にありえるんだね。

この作者は幸いにも逃げることができたけれど(実はかなり酷いことはひどいが、両親が彼を愛していることがそれを可能にしたと思う)、たぶん、ほとんどの子供たちが、貧困に生まれ、育ち、親と全く同じような家庭を築く繰り返しでこの地方は営まれているのだと思う。

徐々に貧富の差が激しくなってきている日本もひとごとではない。

 

「家守綺譚」梨木香歩

100年前くらいの日本が舞台の物語。設定が明治か大正かその辺だと思うんだけど(アバウトか)、主人公は若くして事故で死んだ友達の家に住む小説家。

部屋に飾ってある掛け軸から時折、その親友が現われて、次々に不思議なことが起きる短編集。非常に綺麗で、切なく、心地よい本だった。

 

・映画

「KINGSMAN 2」

3回観た。

本当は5週連続で5回観る予定であったが風邪を引いた(悔しい)

1よりも更にマニア向けに良いデキバエである。マシューボンは神。

 

「The Greatest Showman」

3回観た。

まだ、観たい。

ついに!ついに!ヒュー・ジャックマンヒュー・ジャックマンたる真髄を遺憾なく発揮してくれる映画ができたという感じ。

ヒュー、良かったね!!ダンスも歌も、そしてめくるめく映像も、すべてが最高!

 

・コミック(言及がないものは最新刊)

「七つ屋志のぶの宝石匣」二ノ宮 知子

面白くなってきた。

 

「午前0時、キスしに来てよ」(1)~(7)みきもと凜

ストレスが溜まるとこの手の男女の恋愛モノを読みたがるという悪癖があるんだけど、これは可愛い!楽しい!!

アイドルとJKの恋だよv

どう見ても設定が岡田くんでビジュアルが三宅くんに見えるので(V6ファンには。たぶん、違うGのファンの人には違う人に見えると思う)、余計に楽しいのかも。

 

「キス&ネバークライ」小川彌生

数巻読んだところで暗すぎて挫折。

面白いんだけど…病み系は苦手。

 

「乙嫁物語」森薫

アミルちゃん半分、スミス半分の今回、前者は可愛く、後者は大展開で、ますます次が楽しみに。

 

・CD

「Songs of Experience」U2

ほんとうは前作「Songs of Innocense」と対で同時に出すはずだったらしいんだけど、事情があって、遅れたらしい。

そのせいか前作と全く区別がつかな(ゲフゲフ)

 

・イベント/ライブ

Nothing but Thievesライブ@渋谷ミュージックDUO 1月17日

最高だった!

これからが楽しみだねー。歌うまい!ライブ感がいい!

ただね、もうちょい、そのー、楽曲が楽曲だけに何かしらのコンセプトみたいなのはあっていいのかなと思ったんだよね。ステージとか衣装とかにって意味なんだけど…

あれだけ壮大な楽曲に対して、その辺散歩してた高校生みたいなのがふらっときて歌ってますって感じなのは…あと、セットが簡素なのは構わないけど、もうちょい、背景に気を使うとかあったほうが。

ここまで構わないのも逆に不思議だなと思った(笑)

あと、女性ファンが多くてびっくりした。ボーカルの顔を始めて見たんだけど、金髪の可愛い顔してんのね。あとメンバーがハンサム。

曲だけしか知らなかったので男性客だけだろうと思ってたからなー。

また来日してNE!

 

「FF30周年記念 別れの物語展」@森アートミュージアム

ウーン、やりたいことはわかるんだけどーっていうか、ほぼ「BOWIE IS」と同じだったんだけど、色々失敗というか、詰めが甘くて残念だったよね。

展示物少なすぎるし、音楽の流れるタイミングとか位置とか、もうちょい頑張って調整しても良かったんじゃないかと思うし、カタログは全然ダメだし(出さないほうがまし)、ほんと残念なデキバエだった。

FF15の結婚式の部屋だけは良かった。

 

以上、マシュボンが神の1,2月でした。

今年は本を読むことに注力してるんだけど、4月は映画ラッシュなんだよなー。