デヴィッド・テナント祭り~The Escape Artist(2013)
2013年 TVミニドラマシリーズ全3話
非常にそそるDVDジャケ写とは裏腹に真面目なサスペンスです。
ん?いや、なんていうんだろう、つまりその、ジャケ写から期待するようなことは何も・・・(何)
えー、でもコレだよー!?(BBCへの多大なる期待)
だがしかし、観る価値は存分にぎゅうぎゅうに詰め込まれているので、BBCへの信頼揺らがない(制作じゃないけど放映がBBC、かな)。
デヴィッド・テナント演じる主人公ウィルは若き弁護士でいまだかつて負けたことが無い将来有望なエリート。「Escape Artist」の渾名さえついている。
ライバルの若手エリート弁護士マギーはくやしさに歯を噛み締める毎日だ。
ウィルの信条は「誰でも弁護を受ける権利がある」。
その信条にのっとって、ある日、女性を殺害した容疑者フォイルの弁護を受けてしまうが、どう考えてもこいつがクロ。
もう、どっからどう見ても、犯人。
この腐れ外道が!と盛り上がる陪審員を前に証拠不十分を盾にウィルが審議の取り下げに成功してしまう。
握手を求めるフォイル。その手を握ることができずにそっけなく挨拶して立ち去ってしまうウィル。
うっわ、バカにしたわ、コイツ・・・とキレるフォイル。
実はフォイルは法律に詳しいシリアルキラーだった。
というわけで、果たしてどちらが本当の「Escape Artist」か、ハラハラドキドキあら素敵キルト・・・の全3話。
尚、残念なことに日本語版は出ておりません。
いっちゃなんだけどさあ、「バッド・デシジョン」よりこっちの方が・・・あ、テレビドラマだからか。
かつてWOWOWで放映されたことがあるようですが吹き替えだった模様(テナント英語を聴かずしてテナントはテナントではなく!)。
幸い、英国版DVDがリージョン2でございますから、こころおきなくPCでご覧いただけますし、英語字幕がついておりますが、美テナントに夢中で英語字幕観ている暇なんかないので、これまたこころおきなく画面をご堪能いただけます。
テナン度 ★★★★★ (こんなにクレバーなテナ見たことない!眼がうつろなのに奥さんと息子には甘えん坊だぞ!ギャップもえ)
スコッツ度 ★★★★★ (おめでとうございます。みんな大好きテナのキルトがあーるーぞー!)
予告編はこちら(尚、すがすがしいほどのネタバレが含まれますのでご注意)
以下、ネタバレにつき改行します。
たまらん。
クレバーテナントたまらん(語彙)。
クレバーテナントが法廷ではクールで死んだ目をしているのに、家庭では奥さんと息子に甘えまくるとか、誰の手柄ですか!ありがとう!ありがとう!!
テナント演じるウィルがあまりにパーフェクト。
これはつらい。周囲、つらい。
でも割と友達には恵まれてたりなんかして、それだけにサイコなフォイルがキモすぎる。
あと、ライバルのマギー。共感のひとつも感じない性格破綻キャラでびっくりした。
でもブロードチャーチS2の若手弁護士もこんな感じだったので・・・英国の若手弁護士はこんな感じなんだろうかどうなんだろうか。
とまれ、
1.クレバー全開のウィル
2.奥さん惨殺されて悲しみにもがくウィル
3.リベンジマッチにダークサイド落ちウィル
という3段階ウィルチェンジが観られる素晴らしい作品でした。
小枝が似合うね!
エゲレスは・・・いい!(あ、ブリテンって言うべきだろうか、まあいいか)