2020年総括
覚えている限りで2020年の映画,本,CD等を総括してみました.
自分用のメモみたいなものなので,非常に身勝手で率直な感想や評価をつけています.
それでもイイちうかたのみドゾ.
気に入ったやつには一応短いあらすじにもならない紹介文をつけてみました。
本
リモートワークですっかり読書量が減り(通勤時間の減少)かつ後半は「ボーン・クロックス」を読み進めるという難題に苦しめられた1年でした。昨日ようやく読み終えた。
少なすぎたので、順位なし。
「黄金列車」佐藤亜紀
第二次世界大戦直後、ポーランドでナチスが集めた金を列車で輸送する話。
派手なドンパチや、アップダウンの激しいストーリー展開があるわけではなく、ひたすら淡々と、遅々として進まない列車に乗った凡庸な人々がぎりぎりのところで危機を回避して、金を運んでいく物語で、列車内の現実味あふれる空気にこちらも息が詰まるような思いで読んだ。純文学好きな人におすすめ。
こういう小説が現代の日本の小説で読めるというのは嬉しい。他にいないよね?(いるかもしれないけど、あまり日本文学の棚をチェックしていないので…)
「氷」より前に書かれた作品。実際に作者がアサイラム(精神病棟)に閉じ込められていた時期を書いているため、「氷」よりもさらに混沌とした現実と幻想の入り乱れっぷり。心が強い人向け。文章は「氷」同様、美しいけど、「氷」より読みにくい。
「1793」ニクラス・ナット・オ・ダーグ
サスペンス小説。1793年のストックホルムを舞台にしている非常に珍しいタイプのサスペンス小説。
主人公は荒くれ者で政府の犬として働いているが、ひょんなことから猟奇殺人事件の捜査に巻き込まれる。相方となるのは結核で余命いくばくもない法律家。
この二人が反発しまくりながらも謎解きに奔走するという一見バディもののサスペンスとして軽く読めそうなんだけど、実は物凄く重い話なので、覚悟して読んだほうがいい。でもお勧め。
尚、続編が出る予定とのこと。
「ヨーゼフ・メンゲレの逃亡」オリヴィエ・ゲーズ
「マイ・ファーザー」を観て興味を持ったので、資料として読んだ。
「マルチ・ポテンシャライト」 エミリー・ワブニック
PHPのつけたタイトルが非常に間違えているので、そこはご注意ください。
「好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」
とありますが、全くそういう内容ではありません。
色々なことをやりたくて仕方のないタイプの人間(マルチ・ポテンシャリストと作者は名づけている)に対して、ひとつのことをやりぬくのがえらいという社会における辛い気持ちを共有し、決してそれは駄目なことじゃなくて、色々なことをやってみようよ!とやり方を提案する実用書です。
なので、マルチ・ポテンシャリストでない人にとっては全く意味の無い本です(なのにPHPが誰でも読める本みたいにして売り出してしまったのでレビューが低い)。
原題は、
How to be everything - A guide for those who (still) don't know what they want to be when they grow up
すなわち、おとなになってもなりたいものが沢山あってひとつに決められない人たちのためのガイド本です。
身に覚えのある方にお勧め。
自分がマルチ・ポテンシャリストに含まれるかどうかわからない方は事前に作者のTEDトークを見てみるといいかもしれません。
「サピエンス全史」上下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ
いったいヒトはどこから来てどこへ行くのか、って話なんですけど、
基本的には読んでて、
「人間として生まれてごめんなさい!!」
という気持ちになるので心の強い人にお勧めです。
なぜ人間は幸福でなくなったかというくだりは非常に興味深いです。
農耕民族になったことで何を失ったかというのは考えたことがなかった。
尚、作者は非常に優しいヒトなので(たぶん)、最終的に慰めというか、楽観的に締めくくって救いにしようとしているのが見てとれます。
「内なる町から来た話」ショーン・タン
これもあれだ、人間でごめんなさい!!ってなるやつ…。
前述のハラリよりもうっかりしたら攻撃的な内容ですが、ハラリの方がきついですよ。
こちらは美しいイラストと一緒に、ああああああああ!!って思いながら読む。
「BRITISH HOME BAKINGーおうちでつくるイギリス菓子ー」 安田真理子
実用書だけど2020年の愛読書。
めちゃくちゃギルティな香りのハイカロリーレシピだけど、これがむちゃくちゃに美味い。
エゲレス菓子は茶色い。だが美味い。もう無茶苦茶に美味い。
尚、帯の「ボウルと木のスプーンがあればできちゃう!」はかなり嘘(笑)
でも確かに難しくはないです。書いてあるとおりにやればOK。
この本のレシピでようやく納得いくスコーンができました!
映画
「ナイヴズアウト」
ダニエル・クレイグ&クリス・エヴァンスら出演!映画『ナイブズ・アウト(原題) / Knives Out』海外版予告編
なんと、3月から自主的ロックダウンに入ったため、今年映画館で観られた映画はこの一本だけでした。
でも、ライアン・ジョンソン監督作品だったのは不幸中の幸い。
相変わらず自己犠牲が大好きなライアン先生らしい微笑ましい作品でした。
なんか好きなんだよなー。
あと、ジェイミー・リー・カーチスは凄いね。
出るだけで画面が華やかになる。
これも、続編が決まっているそうで楽しみです(この状況だといつになるやらですが)。
漫画
巻数が書いていない場合は最新刊の意。
1位「魔女をまもる。」(全3巻) 槇えびし
上中下3巻いっせい発売だったんだけど(確か)、たしかにこれは3巻一気に読みたい。
魔女狩りによって火あぶりになる人たちを救うべく立ち上がった医者の話。一本映画を観たくらいの満足感があるストーリーで洋画好きなひとにオススメ。
あとこの作家さんの絵と作品の雰囲気が前からすごく好き。
2位「三日月とネコ」ウオズミアミ
ノンケの40代女性、ビアンの30代女性、パンの20代男性の3人暮らしのお話。
2巻目もすごくいい。他のこの手の同居話と違って、全く説教臭くないし、自虐的でもないんだよね。
この漫画だけ、雑誌で追って、単行本も買ってるのだ。いつまでも3人で暮らしてほしいなあという気持ちが…
色々救われるお話なので、ちょっと最近人生に疲れたなあという人にオススメ。
3位「カラオケ行こ!」和山やま
単発もの(だったけど、今、ファミレス行こ!という続編を連載中)。
ヤクザが中学生に歌唱指導を頼むという突拍子もない話ながら、爆笑&読ませるストーリーで眼が離せない。昨年の「夢中さ、きみに」に続いてのコレ。大変な人が出てきた。
以下順不同。
「吸血鬼と愉快な仲間たち」(1)~(4)羅川真里茂
読んだはずなんだが…全く覚えがない。あとで読み返しておきます。
「午前0時、キスしにきてよ」みきもと凜(完結)
いやー、面白かったです。
主人公が可愛いだけじゃなくて芯のある女の子なのが良かった。
面白かったです。
「ファブル」南勝久
第一部完ということで…第二部はいつなんだろうか。その日は来るんだろうかってちょっと心配になる今日この頃。
「おとなになっても」志村貴子(1)~(3)
不倫ビアンものという内容の割にさらっとしていて、でも実はかなりどろっとしていて、みたいな……ビアンの子が振り回されてて可哀想。
「脂肪という名の服を着て」(全2巻)安野モヨコ
たまには絶対読まない系の漫画でも読んでみようと思って読んでみたなり。
やっぱり合わないのを確認できた。
昨年に引き続き、尾形担から鯉登担に移行完了。
私、この人の描く絵やお話が大好きなんですよ。
昭和の雰囲気に溢れてるし、なんかいいよね。サスペンスBL。
「七つ屋志のぶの宝石箱(ハコは漢字変換できなかった)」二ノ宮知子
失速することなく面白い(でもそろそろ纏まって欲しい)
「灰かぶりコンプレックス」全3巻 木下けい子
絵がめちゃくちゃ好み。BL
「違国日記」ヤマシタトモコ
安定の面白さと女子高出身者アルアル(笑)
特にあの、だるーっとお泊り会で誰かが推しのビデオ持ってきて、だらーっと観たり寝たりするあたりが心当たりありすぎる。
「その恋、自販機で買えますか?」吉井ハルアキ
可愛いけど可愛すぎないBL。このくらいワビサビてる方がいい。
去年読んで、単発かなあと思っていたら2巻が出た。
「吸血鬼すぐ死ぬ」(1) 盆の木至
面白いんだけど元気が良すぎてなんとなく置いていかれる。
「裸一貫!つづ井さん」(1)(2)つづ井
前の連載のときは何となく自虐的すぎて好きになれなかったのが、吹っ切れてくれたことで気兼ねなく大爆笑できる作品に。
「ララの結婚」(1)~(3)ためこう
絵が可愛い。
双子の兄妹の兄が妹の代わりに政略結婚するんだけど、実は最初から兄目当てでしたというBL。
絵が可愛い。
「カッコウの夢」全2巻 ためこう
上記の絵が可愛かったので違うものも読んでみた。BL。絵が可愛い。
「女の園の星」(1)和山やま
女子高の教師の話。
なんかもう笑いすぎてつらい。
なぜこんなに面白いんだろう。
「たったひとつのことしか知らない」本田
単発もの。
TLで好きな漫画として挙がっていたので興味を持った。
淡々としているようでけっこう凄いストーリー展開。面白い。
…BL?かな?
DVD/TV/アマプラ
映画:
1位「パーソナル・ソング」
痴呆症等の脳機能障害により心やモチベーションを失ったかに見える人々が若いころに好んだ音楽を聴くことによって、眼を見張るような記憶の快復と身体動作を(一時的に)取り戻すことを知ってもらうために同手法の提案者が作成した。
音楽を聴いた瞬間、みんなの眼が輝き出すのはまるで魔法のようで、美しい。
2位「残酷で異常」
TLで話題になってなければこんなタイトルの映画は観なかっただろうな…という傑作。
主人公はいつの間にかおかしなセミナーに参加している。なぜ自分がそこにいるのかもわからず、逃げることもできない。そのうち、自分がそこにいる理由を思い出し始める…というSF(?)ホラー(?)サスペンス。
ネタバレ勿体無いので、しないでおきますね。
前情報一切なしで見ることをお勧めします。
3位「私と彼女」
イタリア映画祭で鑑賞。
ビアンの女性(元女優で現在は実業家)とバイの女性(建築家でバツイチ、子供有)のカップルの話。
ラブラブイチャイチャ暮らしている二人だが、バイの女性は自分が女性と付き合っていることをまだ認められないでいる。そのことがビアンの女性にはもどかしい。それでひともんちゃくがあって…というラブストーリー。
バイの女性がねー、いやー、酷いんですよ。性格に問題がある。
でもすごい美人なので、仕方ないかー!
ひねりもなんにもないどストレートな恋愛モノのこれをなぜ3位にしたかというと、キャリアウーマンであるフェム女性同士のビアン映画というのが滅多になく(何でだろうね)、しかもハッピーエンドだからです。
素晴らしい。
「デタッチメント」
エイドリアン・ブロディ主演。
主人公は学校崩壊している学校の救世主と呼ばれる教師。
すごく良い教師なんですが、それだけに自分の無力な部分も把握していて大変つらい思いをされるブロディの苦悩顔が美しい。
「海賊じいちゃんの贈り物」
タイトルが…タイトルでネタバレすんなって何度もあたし言ったよね?(怒)
えーっと、あ、これ、前にテナント祭で記事書いたから、詳細省きます。
さらっと面白いです。ファミリー向け?
「家に帰ると妻が死んだふりをします」
邦画。なんとなく…家族で観るブツがなかったので…。
タイトルどおりの中身。冒頭は面白かったけど。
「3月のライオン」前編
漫画を読んでいるので、前編だけで満足した。
特に実写化する意味ない気が。
「バッド・ディシジョン」
これもテナント祭で前に記事を書いたので…
内容は残念サスペンスですが、監督が無茶苦茶テナントに執着していることがよくわかる映像となっておりますのでテナント好きにはおすすめです。
「高台家の人々」
これも漫画は読んでいるので内容は知っていたんですけど、割と面白くできてた。
人の心が聞こえてしまう美男美女の三人兄妹の恋愛モノ。
斉藤工がはまり役。あとヒロインのさえないOLが綾瀬はるかで、いや、綾瀬はるかじゃ、さえないOLじゃないでしょと思いはしたものの、かわいいからよしとした。
「マイ・インターン」
思ってたのと全然違った。
ロバート・デニーロ演じる男がシニア再就職でファッション業界に突然飛び込んで、アン・ハサウェイの右腕としてふんわり活躍するゆるーい癒し系ストーリー。
こんなおっさんいないぎゃなーとか笑いながら観るブツ。
「チョコレート・ドーナツ」
アラン・カミング演じるドラッグ・クィーンが近所のネグレクトされた障碍のある子供をなんとか引き取ろうとする話。
彼氏がすごくいいやつで救われるが、救いはそこだけだと言ってもいい。
アラン・カミングがいつもどおり最高に良い演技を見せる。
「イエスマン」
何もかもに「イエス!」と答えなければいけない「NO」マンをジム・キャリーが演じるコメディ。
あまりのつらさに挫折。
私はいささかの迷いもなく「NO」と言うタイプなので。
「The Escape Artist」
これもテナント祭で前にブログに感想書いたのでパス。
テナント的に良い。
「来る」(再鑑賞)
何度観てもツマブッキーのクソ夫っぷりが冴え渡っている。
そんなに怖くないのでホラー苦手なひとにもお勧めしたい。
ジェットコースターホラームービーという感じ。
但し、お祓いシーンはガチ中のガチ。物凄いど迫力なので一見の価値あり。
「チキンとプラム」
マチュー・アマルリックがかわいい。画面がかわいい。
でもやるせなさしか残らんのでおすすめはしない。
「プロメア」
普段アニメを観ないんですがこれだけ話題になっていれば…と思って。
うーん、なんか元気が良すぎたかな。
面白いの前に、うるささが気になってしまうタイプ。
アニメ特有のうるささってあるじゃないですか。テンション高いというか。
カウボーイビバップくらい渋くないとつらい。
「胸騒ぎの恋人たち」
ドラン主演監督作。
ゲイの主人公と女友達とその二人が好きになる天使のような男の子の三角関係。
兎に角お洒落。
そして女性が醜い(見た目じゃなくて性格的に…)。
ドランから見るとこうなんだろうなあという女性像です。
「マイ・マザー」
ドラン主演監督作。
ゆがんだ母親の愛情にもがく青年の話。
うっかり「胸騒ぎの恋人たち」と同じ俳優さんが片想いの相手だったりして、ドランの好み=「トム・アット・ファーム」のドランなんだなあと変なところで感心。
それにしてもドラン作品に出てくる女性は生々しい。つらい。
「キャロル」(再鑑賞)
何度観てもよいものはよい。
ハイスミスの原作とだいぶ違うが、実写化するにあたって必要な変更でかつ原作の魅力を少しも損なっていない。
まだ幼い主人公の女性が、金持ちの奥様(離婚訴訟中)と恋に落ちて一緒に旅に出るくだりは、「テルマ&ルイーズ」で溜め込んだ長年のフラストレーション(女性同士では幸福になれず、とおりがかりのハンサムに騙される)を昇華してもらったと思っている。
「ディーンー君がいた瞬間」
デイン・デハーンが全然似てないのにジェイムズ・ディーンを演じ切るという離れ業を見せる作品。
デイン・デハーンは良いが、肝心の主人公であるロバート・パティソン演じるマグナムの写真家に全く魅力が無いのでつまらない作品に。
パティソンが悪いのではなく、脚本が悪い。
「アイフィールプリティ」
挫折。
とても良いと聞いていたがウゲーっとなるブツだった。
「メメント」(再鑑賞)
何度観ても良い。
久々に観たらガイ・ピアースが若くて驚いた。
ノーラン監督の時間に対する執着がねっとりとしていてそれでいて大変にしつこい作品。
未見の人はぜったい一度は観てみたほうがいいと思う。
ラストから始まって15分前に戻るという驚きの手法なので。
そういえば、ラストページから始まるパラニュークの「サバイバー」は映画化の話が何度も持ち上がっては消えてますな。普通に考えて難しすぎる。
ノーランは時間トリック使わせたら天才(時間の話じゃないといきなりつまらなくなるんだよね。「プレステージ」とか。
「モータル・エンジン」
PJが製作総指揮を務めたスチームパンク映画。
世界崩壊後に移動都市「ロンドン」が我らがヒューゴ・ウィービングによって侵略を開始するのを止めようとするボーイミーツガールもの。
ストーリーは兎も角、移動都市が最高に愉快なのでこれは大スクリーンで観たかった。
「二重螺旋の恋人」
主人公の女性は持続する謎の腹痛から精神を病み、訪れたクリニックの精神科医と恋に落ちる。同棲を始める二人だったが、彼には同じく精神科医の双子の兄弟がいた。邪悪な片割れと誠実な恋人の二人の間で彼女は再び精神が乱れ始める。
というサスペンスなんですが、ぶっちゃけた話が、オゾン監督、またジェレミー・レニエで好き放題やりましたね!という作品です。
「クリミナル・ラバーズ」でレニエをいたぶりまくった挙句、「あれ黒歴史だから」とか言っていたオゾン監督が、レニエに関してはまだまだやりたりなかったということがよく判る作品です。
「クリミナル・ラバーズ」好きな人は是非。
「Eternal Return」ショートフィルム
2013年。Victoria Keon-Cohen監督作品(同じタイトルで別のショートフィルムがある)
ジョナサン・リース・マイヤーズとトム・ウィズダムが出ているので、主に後者を目当てに観た。
ファンタジーもので全く中身を覚えていないが、トム・ウィズダムが美しかった。
「nine and half minutes」ショートフィルム
デヴィッド・テナントが若いころに出演したショートフィルム。
よく意味がわからないが、テナントが美しかった。
ドラマ:
1位「Doctor Who」S2~S4+クリスマススペシャル、ドクターの日
あとで各シーズンごと感想を書こうと思っていますが、兎に角、素晴らしいシリーズ。
名作。ドクターフーの勧めというので別記事を書いたのでここでは省略。
これを子供が観るんですか?という内容の重さ、暗さがたまらなくいい。
10thドクター(デヴィッド・テナント)が出ているものだけ全て観た!
2位「911」S3
あまり近辺に観ている人がいないのが残念な名作。
消防署の1チーム+警官+911コールセンターが舞台のヒューマンドラマ。
キャラ立ちが素晴らしく、各キャラのストーリーが実に細やかに描かれている珍しいアメリカドラマ。
始終同僚とセックスばかりしているほかの消防署ドラマとは一線を画している。
3位「Broadchurch」S1~S2
イギリスのサスペンスドラマはこれほど質が高いのかと唸らされた作品。
既にテナント祭で紹介しているので詳細は省きますが、アマプラでS1は観られますので是非。
「アレックスライダー」S1
映画化もされた小説のドラマ化。
映画は評判が悪かったが、この2020年のドラマは非常に評判がよい。
主人公演じる俳優さんも素晴らしい身体能力とイギリスらしい美しさを兼ね備えていて、観ていて楽しい。
両親をなくした高校生が育ての親である叔父が事故死したことを怪しんだために、実は叔父がイギリスのスパイであったことを知り、自分もそれに巻き込まれていくという物語。
イギリススパイ組織のとんでもないうっかりぼんやりっぷりも楽しめる。
「The Boys」S1の途中まで
S3からジェンセン・アクレスが参加するということで 頑張って観始めたが、1話観るごとに何か削られるような思いでいっぱいになる。
きつい、ぐろい、えぐい。
「Deadwater Fell」
ミニドラマシリーズ。これもテナント祭で書いたけど、1話目は良かったのに、2話目から失速どころか破綻した脚本で大変なことになっているサスペンス。残念。
「カーニバル・ロウ」S1
ディテイルまで非常に凝った作りになっていてS2が決まっているということだが、予算が心配(大きなお世話だけど)。
オーランド・ブルーム演じる主人公の警官(人間)が、奇怪な殺人事件を追う。一方で昔、戦場に置いてきた恋人であるカーラ・ブリュール演じる妖精と再会し…というサスペンスラブロマンス。
人種差別から政治的な風刺もこめた非常によくできた作品だが、近くに観たひとがいない。とっかかりにくい作品ですが、2話目から楽になるので、ぜひ。
「SPEC」TV版(起)、スペシャル版(翔)、映画版(天)、(結)前編
観てなかったのかよ!って思われるかもしれませんが、日本モノには本当にうとくて…存在すら存知あげませんでした。
戸田えりかもいいけど、なんといっても加瀬亮がとんちんかんな感じで素晴らしい。
そう言いつつ、映画版の後編を観ていないのは、前編だと思わないで観ていたので気が削がれたから。そのうち観る。
面白い。
「ボディガード」S1
えーっと、なんだっけ、なんだかよく思い出せないんだけど…新しいシリーズ物で、ハンサムなんだけどあたまは愚鈍な主人公がー、ああ、そうだ、お尻は軽いんだ、そいつが、タイトルとは違う活躍を見せるドラマ。
特にS2を観たいとは思わない。
「特捜9」
いつもどおり面白い。今回はこの状況下で短くなってしまったのが残念だけど。
今年も宜しくお願いします。
「ルパンの娘2」
金かけてるなーっていう(笑)コレ、映画化するの大丈夫?面白いけど、映画にするようなブツではないのでは…
コンサート/舞台/イベント
2020年は当然のことながら、3月以降の予定はすべて白紙になりました。
払い戻しの舞台・コンサートが3つ、そして延期になっている舞台が1つです。
払い戻しになった舞台のうち1つは永遠に観られなくなった人の舞台でした。
まだ心の整理がつきません。
「シンシア・エリヴォ コンサート」
1月17日国際フォーラム。
ゲストにGleeのマシュー・モリソン、三浦春馬を迎えての素晴らしい時間でした。
色々な感情が整理しきれないので、これ以上は書けません。
「Fortune」
2月1日東京芸術劇場プレイハウス。
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」と同じ脚本家の作品で世界初上演。
「夜中~」と同じく森田剛主演。
悪魔に魂を売り払った男の顛末を描く物語。
「夜中~」の少年役もはまり役だったが、こちらの悪魔に魂を売った男もはまり役。
森田くんとこの製作陣は相性がいいと思う。
壮絶な最後のシーンに身の毛もよだつ思いがした。
残念ながら千秋楽を向かえず途中でツアー中止となってしまったため、是非、再演してほしい。
悪魔役の田畑智子も素晴らしかった。
V6 Happy Live(オンライン)
6月16日
他2組(キンプリと嵐だっけ?覚えてない)と一緒にやったチャリティライブ。
幸い、1組ずつちゃんとばらけてやってくれたのでV6のみ鑑賞(前座は観ないタイプ)。
V6ファンじゃない人にも優しい構成で、相変わらずのハイクオリティなライブを見せてくれた。
客席には観客がいるみたいにLEDが光っていて、なんとなくディストピアっぽかった。
「Faith Healer」(オンライン)
9月19日 VIC OLD
前にこのブログに記事を書いたので詳細は割愛。
マイケル・シーンの舞台録画をオンライン鑑賞。
現地に行かなくても素晴らしいイギリスの舞台を観られるというオンラインの良さとともに、不要なカメラワークなど、オンラインならではの難しさも感じた。
ショーン・タン展
9月18日 横浜そごうミュージアム
唯一、この騒ぎになってから現地に足を運んだイベント。
平日の人のいない時間を狙って30分ちょいで鑑賞。
駆け足だったが行って良かった。
信じられないほど緻密なイラスト、コラージュ。
本当はもっとゆっくり観たかったが仕方なし。
Nothing but Thieves Live(オンライン)
10月28日
全部で3回、世界の時間帯3種類に合わせて開催したオンラインライブ。
セットリストも3種類。
幸いいちばん聴きたかった曲がオーストラリアタイムで聴けたので1回のみ参加。
バンドの方もやりにくいのか、スタジオでバンドメンバー5名が円になってお互いの顔を観ながらやる形式。
ヴォーカルが困った顔でときどきキーボードのところにいってボタンを押して観客の歓声のサンプリング音を出すのがおかしかった。
このライブで、「きみたちの自宅のモッシュピットは無事かい?(暴れすぎて壊してないか?)」と聴かれたことがきっかけでその場で音楽聴きながらマラソンするという運動を開始した。なかなかよい。
V6 25th Anniversary Live(オンライン)
11月1日 代々木体育館
前人未到のメンバチェンジなし活動休止なしの25周年記念ライブ。
本当だったら代々木でみんなと迎えられたのにという思いはファンもアーティストも同じ、という悲しさやフラストレーションをぶっ飛ばす斬新なライブでオンラインライブの世界を切り開いた。
また別途記事にしますが、2月にDVD・ブルーレイ出ます。本当に凄いので是非。
CD/DL
"It's my life / PINEAPPLE" / V6(シングル)
"It's my life"は「特捜9」のテーマソング。普通の日常を切り取って、日常ってこんなもんだけどそれでいいじゃない、と優しく歌う曲。
その日常が失われた今、遠距離恋愛を歌う「PINEAPPLE」が心に沁みる。
両曲とも名曲。V6が歌って踊ることにとても大きな意味がある。
V6 / It’s my life(Lip Sync Video)
"Hotspot" / PetShopBoys(アルバム)
4枚目あたりからスノッブが大人になった的な音楽ばかりになってうんざりしてたんだけど、ちょっと前の感じに戻ったかな、の何枚目?
一周まわって、今、80年代後半~90年代初頭あたりの音楽が流行ってるからそれで正しいといえば正しい。
それにしてもニールの声はいつまでたってもきれいですね。
"Spirals" / Django Django(シングル)
基本的にはアルバム買いなんですが、今年はこういう状況なので好きなバンドにお金落とせるときは積極的に落とす姿勢。
Django Django - Spirals (Official Video)
"Winter Beach" / Django Django (EP)
Django Djangoの曲って本当に美しいなあと思うことしきりなんですが。
"See me, feel me" / The Who (シングル)
ちょっとワケあって、ウッドストックってどんな音楽が流れていたのか調べようってことになって、それで幾つも聴いたなかで、この曲がいちばん心に残ったのでDL買い。
"Tomorrow World", "Pray" / Matt Bellamy (シングル)
"Unintended (Acoustic Version)" / Matt Bellamy (シングル)
ロックダウン中はMUSEやらないって決めてるのかなんなのかわからないけど、MUSEのアコースティック版だったり、自分名義のソロだったりをぽろぽろ出しているマット。
あとカバーバンドもやってるみたいだけど、基本的にMUSEじゃなければ興味なし。
あ、ソロの曲は素敵でした。
Matt Bellamy - Tomorrow’s World [Official Lyric Video]
"Moral Panic" / Nothing but Thieves (アルバム)
ロックダウン中も頻繁にお互いの自宅を繋いで歌を届けてくれていたNbT。
アルバムもきっちり出してきた。
"Impossible"は特に名曲中の名曲。
Nothing But Thieves - Impossible (Official Video)
今年も映画館や展覧会やライブその他もろもろ行けない年になりそうなので、オンラインでどこまで参加できるのか試してみよう!
あと本を読みます。マジで。