デヴィッド・テナント祭り~GRACEPOINT(2014)
BROADCHURCHのアメリカリメイク版ドラマ全10話。
本家に比べて2話も多くした挙句に
やらかしたー!
と頭を抱えるブツとなっております。
なぜ、リメイクしようなぞと考えたのか真顔で聞きたい。
だってBROADCHURCH、英語じゃん。
よくさ、ちょっとおしゃんなヨーロッパ映画をさ、アメリカでリメイクしちゃって(字幕大嫌いだから)、おしゃんな部分が全滅になったり、酷いのになると一番だいじなところを爆破したような映画になっちゃって(シティ・オブ・エンジェル、おまえは赦さない)、リメイクが成功したためしってほぼ無いでしょ?
しかも刑事モノ。
英国の刑事モノとアメリカの刑事モノってまったくの別ジャンルじゃないですか。
効果音が全然違うもん。
かたや、メランコリックな音楽と波の音、かたや、銃声、銃声、爆破ーッ!
というわけで、観る前から悲惨なものになるだろうなとは思ってたんです。
しかも、テナント作品でアメリカリメイクで悲惨なことが起きるのは初めてじゃないんですよ。
あの名作(ってまだ記事書いてない…見直して書きます)「BLACKPOOL」をヒュー・ジャックマン先生がエクゼクティブプロデューサで、ベガス版リメイクしようとしたんですよ。
なんでベガス版。
その時点で「BLACKPOOL」の重要なコアである田舎町設定が崩れている。
結果、2話でキャンセル決定という憂き目に…
↓本家
↓アメリカ版 明らかに違う…人口密度が。
だから本当だったらGRACEPOINTだって観なきゃいいわけです。
へえ、アメリカ版あるんだーって流せばいいわけです。
テナントが主役じゃなければ。
…なぜ、オーディション受けた!?
そういえば、ガンダム・ジ・オリジンのOVA。
アレ、最初の1話ってシャア・アズナブルの幼少期から始まるんですけど、オーディションに池田秀一御大来ちゃって、スタッフがうわあ、本人来ちゃったら落とせないじゃん!ってなったらしいです(って御大と安彦先生が言ってた)。
でも池田秀一御大、自分でやってみて、さすがにこりゃ無理があると辞退して、みんなホッとして女性の声優さんをあてたんだそうです。
しかし第2話、ティーンエイジャーになったシャアのオーディションにまた池田秀一御大が舞い戻り、しかも酒断ちして、ガチの本気でシャア取りに来て、だから2話目から池田秀一ボイスでシャアなんですよ。
尚、アムロの子供時代は普通に古谷さんなんですけど。そこはつっこんじゃいけないのかな、と思いました。
あの人、声が幼いままですご…。
何の話だっけ?
あ、そうだ。だから、GRACEPOINTだって、製作陣は概ねBROADCHURCHと一緒なんだけど、なんでテナント来ちゃった!?ってなったんじゃないかなーと思って。
結局、テナントの演技力で他の候補蹴散らして主演勝ち取ったらしいんですが…観てるほうとしては違和感拭えないんですよ。
だって他は全員違うんだもん(笑)
しかも製作陣一緒なのになぜか非常にできが悪い。
シーンとシーンのあいだの繋ぎも、どうしたってくらいブツブツ切れてるし、
役者陣も本家と比べるとねえ…そりゃオリヴィア・コールマンと比べるなって話なのかもしれないですけど、エリー・ミラーの良さが微塵もないので、正直つらい。
そのうえ、重要なところが欠けている。
重要なところってあれですよ、
主人公の昏倒出血救急車という最強のホップステップジャンプが!(そこか)
あと致命傷なのはストーリーの改変…あのー、そこ、そうしちゃう?
って感じなので、結論:
テナントアメリカ度 ★★☆☆☆ (髪の毛が整っていて銃をもっているくらいしか)
テナントBBC度 ★☆☆☆☆
非常に残念ですが、髪の毛が整っていて銃を持っているテナントが見たければ(割とレア)