V6写真展「Guys 俺たち」に行ってきた報告(ネタバレあり)
表参道のスパイラルビルで開催された「Guys」写真展。
V6の解散決定後の二年間、岡田くんがメンバーを撮った約7000枚から数百枚を厳選し、照明もミリでこだわった空間を作り上げた写真展に、幸運にもチケットが当たったので行ってきました。
実は、パンデミックの自粛生活下、表参道まで外出するのは実に丸二年ぶり。
結局ラストライブも行けなかったので、せめてこれだけは!
入場してすぐに胸が締め付けられるような気持ちがしたのは、そこに六角形の空間があって、真ん中に六角柱が、立っていたから。
六に包まれた空間に、岡田くんが撮ったメンバーたち。
写真に写っているメンバーの顔は、これまで雑誌やTVやコンで見てきた顔とはみんな違ってました。
健くんの照れている笑顔も、ファンに向けていつもの照れ顔をしているのとは違くて、岡田くんに撮られていることを本当に照れている顔でした。
坂本くんと長野くんが二人で並んでいる写真も、いつもの組み合わせなのに、全然違うポーズで違う顔をしていました。レンズ越しの岡田くんに向かって、任せたぞ、という年上の余裕と岡田くんへの信頼が滲んでいました。
イノッチはとても複雑な眼をして岡田くんを見るんだなと思いました。優しいまなざしの中に、よし、とでもいうような、がんばろうな、とでもいうような、強い肯定感が見えました。
私は今、写真展に来ているのではなくて、物凄く贅沢なファンサを受けているんだな、とこの最初の六角形の部屋で思いました。
ファンでありながら、ファンに向ける表情ではなく、メンバーに向けている表情を見せてもらえるなんて、そして岡田くんのメンバーへの思いを写真を通して見せてもらえるなんて、考えたこともありませんでした。
メインの部屋は広い空間に大きな三角柱が六本。
それぞれメンバーごとに、写真家さんが撮った花柄のライブ衣装での写真、岡田くんが撮った写真、それから花柄のジャケットの実物が飾ってありました。
岡田くんだけ、自分の写真の代わりにカメラを置いてくれていました。その横の文章を読んで、本当に岡田くんは優しいんだなと思いました。不器用だけど、本当にV6を愛していて、ファンを大事に思ってくれて、ありがとうしかないと思って…ここでいちばんじんときたかもしれません。
そういえば岡田くんはいつも僕の方がファンのみんなよりV6が好きだと言っていたのを思い出しました。半分冗談だと受け取っていたそれを、この写真たちが本当だと言ってました。
メインの部屋の左側の壁面は下から上まで全部、たくさんの写真で埋め尽くされていました。
人が前に立ってしまえばもちろん見えないのでぜんぶは観られませんでした。
でもそれでいいんだと思いました。
これは岡田くんの頭の中につまっているV6の思い出のほんの一部なんだと、壁一面に敷き詰めるように写真を配置したのは、岡田くんにとってのV6がどれほど多くのシーン、多くの思い出、多くの表情で溢れているかを、あの壁を埋め尽くすことで表現しているように思えました。あの壁を見たときに、岡田くんの写真を入口に私も記憶の中のV6があふれてくるような気がしました。
そしてその壁の突き当り、部屋の一番奥には大きな六人の写真。ライブ後に写真家さんに撮ってもらった写真がありました。
みんな優しい笑顔でした。
真ん中で健くんが剛くんを抱きしめていて、そこに引き寄せられるようにメンバーが腕を回したり、体を寄せたりしていました。
私はまだ納得できていないけど…でも、やっぱりこの6人でないとV6じゃないんだよとメンバーに言われているような気がしました。
次の部屋はフォトブースで、六人の写真の壁の前に立ってスタッフさんに写真を撮ってもらえるようになっていました。
岡田くんが考えてくれたV6の最後のファンサです。
みんな本当にいい笑顔をしていて、泣くしかないじゃん……
ファンのために考え尽くして作ってくれた写真展でした。
本物のやさしさと思いやりにあふれていました。
V6を好きになって本当によかったとあらためて思いました。
本当にありがとう。何百回でもありがとうって言いたい。
でもさよならは言わない。きっといつかまた。