イムデベ!

個人的偏見と傾向による映画・音楽・本紹介&レポ

2019年総括

 

覚えている限りで2019年の映画,本,CD等を総括してみました.
自分用のメモみたいなものなので,非常に身勝手で率直な感想や評価をつけています.
それでもイイちうかたのみドゾ.
気に入ったやつには一応短いあらすじにもならない紹介文をつけてみました。


昨年ほど読書をサボった年があるだろうか。いや、無い。これは…酷い。

1位「パワー」ナオミ・オルダーマン
2位「メロン牧場」(全巻)
3位「グッド・オーメンズ」ニール・プラチェット、ニール・ゲイマン(共著)

ちなみに3位の「グッド・オーメンズ」に関してはアマゾンプライム実写化スクリプトブック(原著)
も読んだので、その評価込みで3位。

1位は文句なしに「パワー」

パワー

男女(の力関係)が完全に逆転した世界で、著者(男性)が編集者(女性)のご機嫌を取りつつ、
かつてはるか昔に男の方が力を持っていた時代の歴史書を書くという設定。
この設定からしてかなり捻っていて、最初の二人のやり取りを読むだけでも唸らされる。
これはいかにこの世界において女性が低い地位に甘んじることを強要されているかを知らしめ、
その上で、女性たちが何を望むのか(男女が完全に平等な社会か、それとも今の男性の持つ
力を女性が持つ逆転世界か)を問い掛ける作品だと思う。
力を持った女性が男性にやることに対して「それはやりすぎでは」と思う自分がいることには心底驚いた。
なぜなら私たちは同じことをやられていて、男性は「やりすぎだ」なんて思ってもみないだろうから。
男性がもしこの小説を読んで自分たちが何をしているかに気付くことができたなら、
世界はもうちょっと良くなるかもしれない。
ちなみにオバマ元大統領が勧める本のうちの1冊にも選ばれている。

2位に挙げた「メロン牧場は、これ6巻だっけ。今出てるの。

電気グルーヴのメロン牧場―花嫁は死神〈6〉

ロッキンオンという私が大嫌いな雑誌に載ってる(散々MUSEをディスっておいて売れたら提灯記事を書くような雑誌だ)電気グルーヴの対談をまとめた本なんだけど、これがめちゃくちゃに面白い。
多分、2019年の読んだ本の冊数が減った原因の3分の1はこれを1巻目から6巻目まで一気に読みまくったせいだと思う。
むっちゃくちゃに面白いから。ほんと。
但し、読む人を選ぶ…気はする。
何の話をしているかわからないひとにはわからないというタイプのブツ。
死ぬほど笑った。

3位は「グッド・オーメンズ」原作(+実写化スクリプトブック)。

グッド・オーメンズ 【上下 合本版】 (角川文庫)

The Quite Nice and Fairly Accurate Good Omens Script Book

あれだけ嵌っておいて3位かよ、という気もするんだけど、原作より実写の方が私は好きなので…。
原作って割とあっさりしてるんですよね。
もうちょっと、もうちょっとください!!みたいなところを実写でゲイマン先生が埋めてくれた感じ。
尤も、ゲイマン先生の著作は、これまでも個人的にもうちょい、もうちょい何かが欲しい!という感じだったので
この人は実写の脚本の方が向いているのでは…とちょっと思ったりもした。
いずれにせよ、読書量が少なくなった原因の残り3分の2はこの本のせいである。
ずっとグッド・オーメンズ(実写)観てはスクリプトブックで確認するというのを繰り返していたから!

「説教したがる男たち」レベッカ・ソルニット
マンスプレイニング(えらそうに女性に対してすぐに説明したがる男のこと)が広まるきっかけのひとつとなった著書。
ほんっと、男って女性に説明したがるし、女性が自分より詳しいとなると一気に機嫌を悪くするよね!!
というのを身をもって知っているので、マンスプレイニングとは良い言葉ができた(日本で広がるかどうかは別として)。
この本を男性も読んで(以下略)

「女ぎらい」上野千鶴子
正直言うと、読みきれなかった。
自分のこれまでの体験を追体験されているようでつらすぎた。
男性がこれを読んで(以下略)

私は理工系の研究職なので、男性にどれだけ理不尽な目に遭わされてきたかって話を始めると長くなる。

「私は英国王に給仕した」ボフミル・フラバル
去年?おととし?読んだ「あまりにも騒がしい孤独」が非常に素晴らしかったので、手に取ってみたが、これはちょっと好みとは合わなかった。残念

「カリ・モーラ」トマス・ハリス
まあ、「羊たちの沈黙」の続編は悲惨な結果になったけど、新しいシリーズだって言うし、読んでみるかな…
と思った私が間違いでした。
トマス・ハリス、変態すぎるし、下劣すぎてついていけない。
途中で放棄した。
誰にもオススメしない。

「白墨人形」C・J・チューダー
さらっと読める面白さで、読んだあとにすっかり忘れた。
スティーヴン・キングお好きな方向け。

「イラストでときめく片づけの魔法」近藤麻理恵
実用書を本に含めるかどうかはアレだけど、また散らかってきたので…そして挫折。

映画(映画館で鑑賞)

1位「ポケモン 名探偵ピカチュウ


『ポケモン 名探偵ピカチュウ』 予告編 (2019年)

2回観た。うっかり1位にしてしまう迫力があった。
ピカチュウがむちゃくちゃに可愛い上に、オチまで最高で、非のつけどころがなかった。
しかもビル・ナイ
ビル・ナイ

2位「リア王
これを映画に入れるか舞台に入れるかで迷ったんだけど、凄い衝撃を受けたという意味では1位で、舞台の映像だからという意味で2位にしました。
サー・イアンがロンドンで行った公演。
もう破壊的な迫力。
全部持っていかれる感が凄かった。
これを舞台で生で観たら私は立ち上がれないんじゃないだろうか。

3位「マイ・ジェネレーション」


映画『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』予告編(30秒)

マイケル・ケイン様が時空を駆けてロンドンを紹介してくれるという至れりつくせりの作品。
ロンドン大好きっこは観るしかない!

ボヘミアンラプソディ」でクィーンに嵌った人もぜひ。フレディの彼女が勤めていたブティックが紹介されています。

 

ザ・ファブル」x3
3階観た。それでも次点にしたのは、もう一歩、もう一歩お願いします!って感じだったから。
音楽もばっちり合ってて、アクションも最高で、それでもいまひとつだったのは、テンポ。
折角、岡田くん、福祉くんが揃ってアクションしてるのに、二人の動きの速さを活かしきれていない画面構成だった。
図書戦も1より2の方が断然良かったし、ファブルも続編作ってほしいなあ。

「ブレス」
メンタリストの主演俳優が監督・出演した映画ということで宣伝していたが、
私の目的はひとつ!
ロクス!リチャード・ロクスバーグサンクタムから超久々に日本公開される映画に出た!そこだ!!
たとえ、主人公の少年のお父さんという脇役であろうとも、この映画において一番の癒しキャラとして
君臨していたことは間違いないホワホワ。

あ、いい映画ですよ。ぜひ。(何も説明なしに勧める)
エリザベス・タブッキ様の美貌が光り輝いて眩しいから気をつけるように。

「グリーン・ブック」
ヴィゴ!かっこいい!妖精!なんかキラキラしたお粉が舞ってる!!
そんな感じの映画でした。

「ゴッズ・オウン・カントリー」
スパダリという言葉の意味を私はこの映画で初めて知ったように思う。
BL好きな人はぜひ。
私はBLあんまり好きじゃないけど、このスパダリは良かった。

ジョン・ウィック3」
2は面白かったんだけどな…まぐれか。
ともあれ、マークですよ。マーク・ダカスコスがまさかの参戦!!
ダレも敵うわけないって知ってるけど、
いつも悪役だから負けるってのも知ってる。
なぜだ。なぜ、ハリウッド映画はマークを悪役にしたがるのだ…(可愛いのに強いから?)
この映画で、認知度が爆上がりしたようなので、良いお仕事がマークに来ますように。
ところで、この脚本家は本当にこんな起承転結も何もあったもんじゃないとっちらかった話で良いと思ったのか?

おっさんずラブ
映画版、とても良かった。
すぐあとに、まったく違うパラレル設定として新たなドラマなぞ始めたが故に、なんとなく黒歴史になった。

アイネクライネナハトムジーク
ひどかった。

映画・ドラマ(DVD/TVで鑑賞)-少ないので順位なし。

恋するシェフの最強レシピ


『恋するシェフの最強レシピ』2018年9月5日(水)DVD発売/同日DVDレンタル開始

映画。タイトルは酷いが非常に面白かったので普通に勧めたい。
いけすかない金持ちグルメハンサム(金城武)が、どうしようもなくだらしない女子シェフが作る料理に魅せられてついでに恋にも落ちちゃうんだね、ということがタイトルの時点でわかりきっているのに、それでも面白いというのはたいしたものだと思うし、金城武の美貌がすべてを捻じ伏せる。

「MUTE」


Mute Trailer Teaser (2018) Netflix Sci-Fi Movie

ダンカン・ジョーンズ先生の第4作目の映画はネットフリックス映画になりました。
設定は一番最初に作った「月に囚われた男」と同じ世界観とのこと。
近未来世界で声を失った男が、いなくなった恋人を探して危険な世界に足を踏み入れる話。
基本的には家族とは何をもって家族と定義するのかという大きなテーマと、
ダンカン先生らしい悲惨な世界の優しさが沁みる映画でした。

白い巨塔
TVドラマ。
岡田准一が素晴らしかった。本当はコレ、かなり熱く語れるテーマだったんだけど、熱すぎて誰も乗ってきそうになかったので心の中だけにしておくことにした。
財前、マジでかわいそすぎて泣けた、とだけ。
だって無能が無能でほんと使えないんだもん!
中間管理職はつらい。

「Good Omens」


GOOD OMENS Official Trailer (2019) David Tennant

アマゾンプライム。6話完結。
30年前に出版されたテリー・プラチェットニール・ゲイマン共著の人気小説を映像化。
アマゾンプライムって金持ってるなあと唸らされるセット、衣装、そして俳優陣!
マイケル・シーン演じる天使とデヴィッド・テナント演じる悪魔が、
アルマゲドンを必至に阻止しようと奮闘するコメディラブストーリー。
だって、アルマゲドンが嫌な理由って、普段デートしている地球(というかロンドン)が
無くなるのが嫌だって建前で(建前もたいしたもんだが)、実際、自分たちが敵同士に
なっちゃうからだもんね。
ハピエンのロミジュリだから観たほうがいい。
ちなみにわたしの2019年は概ねコレで費やされたし、今もコレに消費されている。
尚、原作には無い、二人のいちゃいちゃシーンをしこたまゲイマン先生が脚本に書き込んでくれたおかげで
脚本の冗長な部分が削られ非常にタイトにラブストーリーに焦点があたった楽しい作品になっている。
#原作ファンに怒られそうな発言。

「特捜9」
寺尾に慣れてきたところでまさかの卒業。何でや!
ちょっと寂しい…でもまた春からよろしくね。
私、このシリーズ大好きなので、ずっと続けて欲しいなあ。

「ルパンの娘」
瀬戸くんが可愛いという理由で観はじめたらとんでもない傑作ドラマであった。
ふざけかたが半端ないので観たほうがいい。

漫画
巻数の無いものは最新刊の意

1位「三日月とネコ」ウオズミアミ

三日月とネコ 1 (トクマコミックス echoes)

最初、帯に書かれている年齢設定と女性x2+男性の同居という煽りで、
またかーと思って迷ったんだけど、絵が可愛いし気になって買ってみたら
これが物凄く良かった。
私はこの作品に救われた気がした。
丁度、長く付き合っていたガールフレンドに振られた(みたいな)
こともあって、本当にこの漫画に出会って良かったなあって。

2位「夢中さ、君に」和山やま

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

爆笑。
何度読んでも笑いがこみ上げる不思議な間と凄い画力の猛攻撃。

3.「雪と松」(最終巻)高橋秀武

雪と松 3 (eyesコミックス)

可愛かったー!
この方の描かれるBLはすごく細やかで丁寧で好き。


乙嫁語り森薫
いつも可愛い。

「三月のライオン」羽海野チカ
無事に着地してほしい…

「ゴールデン・カムイ」野田サトル
アシリパさんがカッコ良すぎて惚れる。
今の推しは猿叫。同担可。

「波よ、聞いてくれ」沙村広明
飽きてきた。

「午前0時、キスしに来てよ」みきもと凜
あと1巻かー。寂しいなー。それにしても実写化キャスト(笑)
作者さんが思いっきりジャニモデルで描いてるのに、ザイルで実写化って。

「違国日記」ヤマシタトモコ
誰もが共感するであろう日常のエロさ。

「地獄楽」(1)(2)賀来ゆうじ
ありがち、つまんない。

「夫の扶養からぬけだしたい」ゆむい
そういうひともいるのねえという…私からすると想像外の話ですがこれが普通なのかな。
子供のときから母に「女、三千世界に家は無しと言う。手に職をつけなさい」
と育てられたので、夫の扶養に入ることを考えたことがない。
ちなみに私の両親は離婚していないし、別に仲が悪いわけでもない。念のため。
それでも専業になった母からしたら心許ないときがあったんだろうな。

「金のひつじ」(最終巻)尾崎かおり
救いのある優しいお話だった。また前のようなファンタジーも読みたいなーと思うけど
ともあれ、この作者さんが描かれるお話が好き。

ザ・ファブル」(1)~最新巻 南勝久
映画を観たので。
とても面白いけど、進みが遅いので、電子書籍

「秘密」清水玲子
主人公の性格がしつこい。

「その恋自販機で買えますか」吉井ハルアキ
可愛いBL

「レンタルなんもしない人」プクプク
勉強になった。

「Bite Maker」(1)~(3)杉山美和子
絵がかわいいのでつい読んでしまったが、驚くほど品が悪い(ので続きはいいや)

「路地裏ブラザーズ」(1)(2)石江久
絵がかわいい。

「七つ屋 志のぶの宝石匣」二ノ宮知子
面白いから早く!先を!読ませて!

CD
「Super Powers/Right Now」V6
Right Nowが最高すぎた。

「ある日願いが叶ったんだ/All For You」V6
歌唱力は元より、ダンスがどんどん進化していくV6.

「Prove you wrong」Sheril Crow feat. Stevie Nicks & Maren Morris
ティーヴィーのハスキーボイスが大好きなので新曲嬉しい。

「Nothing Compares 2 U」シニード・オコナー
グッド・オーメンズ観てたらこの曲を思い出したのでiTunesで単品買い

「And So We Shall Never Apart」Losers
「How to ruin other people's futures」Losers
コレ、長い話なんですけど、運命的なので書かせて。
ジェイムズ・スペイダー主演のドラマ「ブラックリスト」を時々チラ観してて、
あるエピソードで(どのシーズンかもわかんないんだけど)
BGMで流れた曲がすっごいカッコ良かったのね。
あまりにカッコいいので、サビの歌詞を覚えてググったら、
このLosersの2016年のアルバム「How to~」に入ってる「This is a war」だった。
で、Losersってバンド初めて聞いたから、誰よめちゃくちゃかっこいいんだけど
って調べたら、数年前にいきなり空中分解したクーパーテンプルクローズの
ヴォーカルのひとりが始めたバンドだったんですよ。
やった!久々!再開!!
クーパーのベンの方は追いかけてたんですけど、トムは追いかけてなかった。
いやー、嬉しいね。すごいカッコイイ~!!

「When we all fall asleep, where do we go?」Billie Eilish
カッコイイけど、個人的にはもっとロックな曲調を期待していたので、あれ、意外にポップだな、と。

ライヴ
なし。

なし!!!!!(号泣)

舞台


六本木歌舞伎「羅生門」3回
三宅くんが出るというので、初海老蔵歌舞伎に行ってきました。
結論から言うとすごく面白かった。アドリブもばんばん入るし、古典芸能としての歌舞伎にすごく入りやすい扉を作りましたよ、という感じ。
三宅くんはその歌舞伎と現代芝居のハザマで右往左往するいわば観客のアバターのようでもあり。
とはいえ卓越した運動神経で素晴らしい動きを見せてくれたのも流石。
3回観てもぜんぜん飽きなかったです。

「チキチキバンバン」
日本にいる外国人の方たちが主催する英語劇の劇団がありまして、それにイギリス人の友達がオーディションに受かって役をもらえたとのことで行ってきました。
これが非常に楽しかったです。
日本で演るんだけど、来てる人は当然海外の方が大多数。お友達の日本人もちょっといる感じ。
楽しい劇をみんなで盛り上がってエンジョイしようぜ!という、すごく暖かくって、幸せになれる舞台でした。

「クイーン・エリザベス - 輝ける王冠と秘められし愛」
長野くんが、大地真央様演じるエリザベスの恋人を演じるということで…すっげエロ。本気の博、ロイヤルエロスすごい。

「One Man Standing 2」
坂本くんのソロコンサート第二弾。
第一弾で、どうも演出家がとっちらかってて、ウーン、ってなってたんですけど、同じ演出家。
今回は更にとっちらかっちゃって…
普通に坂本くんがミュージカルナンバーを歌い上げればいいのに、なんで余計なことしちゃうのかな?という感じ。
あ、今回はミュージカルに限定しないで女性の歌う曲ってのがテーマだったんだ。
でもそれも中途半端な曲数でねえ。
しかもグレイテストショーマンやったのはいいけど、なんでThis Is Meを坂本くんじゃなくてバックメンバーが歌ってしまうんだという。どういう演出なんだ。
ちなみに、バックメンバーの方がSNSで自分たちの歌になるとトイレに立ってしまう方がいると愚痴っておられましたが、そういうものです。冷たいようですが、我々、坂本くんにお金払っているので。
第三弾も是非やってほしいけど、演出家は変えてくれ。

「カノハライノサガモノラ」x2
トニセンの摩訶不思議ファンタジー舞台。
くも!あめ!と叫ぶ被り物つき長野くんのコメディセンスがピカイチだった。
あと、歌可愛い。
トニセンアイドルすぎる。

展示会
岡上淑子 沈黙の奇蹟」@東京都庭園美術館
シュールレアリズム系のコラージュ作家さん。
この展覧会に行くまでは存じ上げなかったんですが、実に美しかった。
残念ながらご結婚されたのちは、非常に落ち着いた絵を描かれるようになってしまって、それはそれで幸せだったかと思うのですが、尖ったコラージュが失われたのは残念だなあ。

「ラファエル前派の軌跡展」@三菱一号館美術館
品揃えはまあまあ…だけどさ!なんで一番いい絵を置いてあるスペースで撮影許可出しちゃったの?
シャッター音がうるせえ、うるせえ。
私はこれ以降、音楽を聴きながら美術館を見ることにした。
てかさ、写真に撮るために来てるんだったらさ、ネットに転がってるからそっちで観ればいいんじゃない?

「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」@東京ステーションギャラリー
シャッター音が(以下略)
タイルがここまで美しくモノを自在に形作るということに感激した。
特に後年の作品、細かいタイルが作り出す解像度を自在にあやつったデジタル画像のような世界には本当に驚いた。

ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」@パナソニック留美術館
小さな美術館なんだけどけっこう良い美術展をやってくれるんですよね、ここ。
モロー展もうっかりどこだっけ、前回、上野?忘れたけど、そっちでやったときより品揃えが良かったように思う。
モローは何度観ても宝石みたいに発光していて不思議。

「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」@三菱一号館美術館
プリーツの魔術師、服飾デザイナーであり、舞台装置デザイナーであり、絵画もやるというマルチな才能のフォルチュニの展示会。
多岐にわたる作品が非常に美しく、面白かった。

総じて読書が非常に少ない一年になってしまったので、2020年は読書に力入れたいです。良い本との出会いがあるといいなァ。

展示会はけっこう行けましたね。三菱一号館美術館のサブスク(?)したのもあって、すごく行き易くなったのかな。